“鉄道好き”の女子が目指す終着駅は2つ……!? 「女子鉄ナイト!」に潜入
オタク男子の代表的なカルチャーである鉄道が、女子にも共感できる趣味として「鉄子」なる呼称が普及してから久しい。最近では、SKE48の松井玲奈がテレビ番組でも“鉄道LOVE”アピールをし、オタク男子を喜ばせ続けている。そんな中、1月31日、ニフティが運営するイベントハウス「東京カルチャーカルチャー」にて「女子鉄ナイト!~女鉄道ひとり旅、さよならブルートレイン&女の鉄道の楽しみ方教えます!」が開催された。たまごっち漫画『GOGO!たまたま たまごっち』(小学館)の漫画家ヤスコーン☆(杉木ヤスコ)氏の他、デイリーポータルZ等で活動する作家の乙幡啓子氏、元慶應義塾大学鉄道研究会代表の蜂谷あす美氏が登壇した。
同会場では鉄道系のイベントは何度か行われていたが、女子による鉄道イベントは今回が初開催。反響は大きかったようで、100人を超える予約者のほか、当日来場者も多数詰めかけ、場内は立ち見も出るほどのかつてない混み具合を見せた。男性客が多かったが、女性も少なくはなく、女子の鉄道趣味への注目度も高いようだ。
■食堂車でひとり客に向けられた冷たい目線……
自撮り棒で撮影した、いい感じのひとり旅写真を公開イベントでは3月13日に上野・札幌間を結ぶ寝台特急、ブルートレインこと北斗星が廃線になるという鉄道マニアにとっての大事件を前に、ヤスコーン☆氏が実際に廃線直前の北斗星に乗車し、寝台特急でのひとり旅の魅力を紹介。
ヤスコーン☆氏はひとり旅の優雅さをアピールするため、自撮棒を使ったという、車窓に黄昏ている自身の自撮り写真を公開。しかし、画面下部に伸ばされた左腕が映り込み自撮り失敗。逆にひとり旅の哀しさを滲ませるものとなってしまった。さらに、蜂谷氏から「後ろのおじさん気になりますよね」との指摘で、遠巻きにがっつり映り込んでいる一般人男性との2ショットになっていることが判明、また男性の方が哀愁の色も濃く、会場は爆笑に包まれた。
この旅で初めて寝台車でフルコース料理を食べたというヤスコーン☆氏はここで、自作のマウントキット(スマホのハンズフリー撮影用)を使ってその豪華な食事を実況した動画を公開。1,200円で購入したというハーモニカホルダーを使って作成したマウントキットはかなりの高性能で、会場から驚きの声が上がるとともに、乙幡氏も「これは良い発明ですね! 特許取った方が良いですよ!」と終始興奮していた。マウントキットを装備しての料理撮影の許可を尋ねた食堂のお姉さんからは「あ、はい……」と関わりたくなさそうな態度を取られたことも明かした。
次の日の朝食では大がかりすぎた夕食での反省を生かし、写真のみの撮影に。しかし、気怠そうなBGM入りで映しだされる淡々と料理が減っていく様子は、単なるおもしろ画像紹介のような雰囲気に。これがボラギノールのCMよろしく、秀逸なシュール映像となっていたのだ。この謎のBGMについてヤスコーン☆氏は「朝食の時、『ポール・モーリア』がかかってたんですよ! 酔狂じゃないです」と必死に弁明。自分で笛を吹いて同曲風のBGMを作成したという。どこまでも手作りで楽しむ姿勢は脱帽モノだった。
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