サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」後藤健二さん実母への批判姿勢 コラム 噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第256回】 後藤健二さん実母へのバッシングで問われる、被害者家族へのマスコミの姿勢 2015/02/03 21:00 女性週刊誌ぶった斬り!蛭子能収MONGOL800後藤健二 「女性自身」2月17日号(光文社) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 日本人もテロの標的に。イスラム国人質事件は、2人の殺害に加え日本人全体に強烈なメッセージを残した。安倍政権のいう積極的平和主義。それがどういうものか今、見極めるチャンスにしたい。 第255回(1/29~2/3発売号より) 1位「『夫の拘束は公表するな!』外務省は妻へ“口止め工作”をしていた!」(「女性自身」2月17日号) 同「『ギブアップしません』という実母のせつなすぎる闘争心」(「週刊女性」2月17日号) 参照「拡大し続けるイスラム横丁は“女性にやさしい町”だった!」(「女性自身」2月17日号) 2位「MONGOL800上江洌清作 『空気から真水を作る新発明…』1千万円“詐欺”に親友が大激怒!」(「女性自身」2月17日号) 3位「蛭子能収のゆるゆる人生相談31」(「女性自身」2月17日号) イスラム国による人質事件は最悪の結末を迎えた。この間、「人の命が掛かっているから政権批判はすべきでない」などというトンチンカンな主張が飛び出したが、人質が殺された後も、安倍政権の責任を追及する声はあまりに小さい。テレビも政権批判を自粛し、週刊誌は被害者や遺族のプライバシーを暴き、攻撃した。事件に乗じて安倍政権は「自衛隊が海外邦人を救出できるよう法整備」「戦争ができる国」に向け着々と進んでいるように見える。 そんな中、今週の女性週刊誌はまずまずの健闘をしている。まずは「自身」。冒頭、デヴィ夫人等による後藤健二さんの実母・石堂順子さんへの“バッシング”に触れ、1週間の間寝ていないこと、心労によって自分が話したことの記憶も曖昧なことなど、夫の行夫さんのコメントとして紹介。実母のコメントは“血の叫び“だと一応の擁護をする。 またジャーナリストの常岡浩介を登場させその実情を語らせる。常岡は先のイスラム国行きを決行しようとした北大生を同行取材しようとしていたジャーナリストである。イスラム国とパイプも持つ。そのため、今回も人質解放に名乗り出た人物だ。これを政府や外務省は無視したが、そんな常岡の口から出た証言は衝撃的だ。常岡によれば、後藤さん拉致は外務省によって隠蔽されていたというのだ。後藤さんの妻にイスラム国からメールがきたのは昨年12月2日。 「この日は、衆議院総選挙の公示日でした」(常岡) 1234次のページ Amazon 『イスラム国とは何か』 関連記事 安室奈美恵、円満独立のウラの“利権配分”と「育ての父」が語る美談の怪しさ辻仁成、“息子思いのパパ”戦略が大成功! 中山美穂への皮肉と両輪でイメージアップ?百田尚樹『殉愛』批判の幕開けの中、バーニング・作家タブーに“従順”な大手出版社の闇さくら夫人の最初の夫、たかじん前妻――証言から浮き彫りになった『殉愛』の齟齬高橋ジョージの「離婚の言い分」が体現する、モラハラの構図と加害者の論理