堀北真希は「15分が限界」!? 『まっしろ』大コケで『昼顔』人気脚本家も“頭まっしろ”?
火曜午後10時から放送中のドラマ『まっしろ』(TBS系)の視聴率が実に振るわない。初回7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を皮切りに、7.8%、5.7%と回を追うごとに順調に降下している。
ストーリーは、芸能人や大物政治家などセレブ御用達の豪華病院を舞台に、厄介な患者とナースたちのやりとりを描く病院モノ。ヒロインが人気女優・堀北真希ということもあり、思わぬ低視聴率が話題になっているが、以前にも堀北はTBSの主演ドラマが大コケした過去を持つ。
「2006年、堀北は日曜劇場で『鉄板少女アカネ!!』という漫画原作のドラマに主演しました。鉄板焼き店の娘が、失踪した父を探しながら道中で出会う料理人と対決するという物語です。堀北にとって、この作品は地上波の連ドラ初主演、さらに日曜劇場の史上最年少主演と大いに話題を集めたものの、視聴率はほぼ毎回1ケタを記録、結局9話で打ち切りになってしまったのです。今回はそんな“鬼門”での久々の主演とあって、彼女も気合が入っていたはず」(ドラマ関係者)
だがフタを開けてみれば、『まっしろ』も『アカネ!!』同様、黒歴史に加わってしまいそうな気配さえある。低視聴率の責任を主演1人に求めるのは酷だが、それでも拭えないのが、堀北真希の演技力に対する不安だ。
「彼女は役柄の幅が狭い。大抵が“ドジで純朴、けなげな女の子”です。映画『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズ、『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)、パイロットを目指す候補生を演じた『ミス・パイロット』(フジテレビ系)がそれに当たります。もちろん、シリアスな役もドラマ『人間の証明』(同)や映画『着信アリFinal』でも見せていましたが、どんなに恐怖におののいたり、すごんでも、あまり感情が伝わらない(笑)。またセリフの棒読み感に加えて表情も乏しい。唯一の救いは、彼女の持つ“人柄の良さ”がにじみ出ていることくらいでしょうか」(テレビスタッフ)
とはいえ、3年前の12年上半期、NHKの連続テレビ小説『梅ちゃん先生』のヒロインを爽やかに演じ、平均20.7%の高視聴率に貢献。宮地真緒が02年下半期に主演した『まんてん』以来10年間途絶えていた平均視聴率20%超えを達成したことでも話題となった。堀北の女優としての評価を揺るがないものとした作品だが、どうして『梅ちゃん先生』はヒットしたのだろうか。
「朝ドラの放送時間が影響しているからでは。単調で大味な俳優の演技でも、15分は見ていられる。また、深い演技ができない分、見ててわかりやすいというメリットもあるかもしれません。『花子とアン』の仲間由紀恵も同類といえます」(芸能ライター)
低視聴率で話題になっている『まっしろ』が悪影響して、堀北のスケジュールが白紙にならなければいいが……。
さて、このドラマの不調に頭を抱え、頭が“まっしろ”になっているのが、脚本を手がける井上由美子だという。
「『GOOD LUCK!!』(TBS系)、『きらきらひかる』『白い巨塔』『エンジン』(いずれもフジテレビ)、『14才の母』(日本テレビ系)、『パンドラ』シリーズ(WOWOW)、そして去年の『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)と、彼女の書く脚本はほぼどれもヒットしています。感性と時代を読む力が命の脚本家ですが、年齢と共にそれらが衰え、次第に昼ドラや単発モノ、さらには地上波からBSへと追いやられていくもの。彼女のように、ゴールデンの地上波で高打率、しかも幅広いジャンルの作品を生み出し続けられる書き手はなかなかいない」(同)
売れっ子脚本家としても想定外の惨敗となりそうな『まっしろ』。親の入院という自身の経験をもとにした作品だっただけに、井上のショックは計り知れないことだろう。いずれにしても、朝ドラで名声を得た人気女優、さらにはキャリア約25年の実力派脚本家にも汚点をもたらしてしまった『まっしろ』。この形勢不利の状況を、どう塗り替えていくのだろうか。