[ジャニーズツッコミ道場]

封印していたアイドル超人・東山紀之の弱点――『○○妻』演技の「なんて日だっ!」感

2015/01/30 15:30
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 今回ツッコませていただくのは、好調のドラマ『〇〇妻』(日本テレビ系)出演中の東山紀之。

 東山のイメージといえば、近年は、嵐の番組などに出演しては毎度サービス精神旺盛に披露してみせる「腹筋」「体脂肪率の低さ」「ストイックさ」「ダンスのキレ」などを挙げる人が多いのではないだろうか。

 ジャニーズファンにとっては、別に誰と比較するわけではないが、おそらく「ストイックでいつまでもスタイルやダンスの腕をキープしている立派な先輩(よく知らないけど)」であり、「後輩に威張らず、オイシくしてくれる優しい先輩」であり、「カウコンなどでは決してしゃしゃらない、奥ゆかしい先輩」だと思う。ついでに、トークのうまさや気配りなどは、自分のお気に入りのグループ、あるいはタレントに見習ってほしいと思う人も少なからずいるだろう。

だが、うっかり忘れていた。彼の演技力のことを。

 脚本家が『家政婦のミタ』(同)の遊川和彦氏で、「いろんな感情がジェットコースターのように1シーンに詰め込まれていて」と東山が語っているように、大げさな感情表現を要求される芝居だというのは、もちろん大前提にある。でも、不安に怯え、激昂し、焦り、両手を広げつつ「なんで〇〇なんだ!?」「なんで△△なんだよ!」「なんで〇〇なんだよ~~」と大きな声で言う東山の姿を見るたび、髪はフサフサだし端正な顔立ちだし、ルックスはまったく似ても似つかないにもかかわらず、浮かんでくるのは禿げ頭のあの人。


「なんて日だっ!」

 東山の演技プランの中に組み込まれているのかわらかないが、感情が爆発するたび、バイきんぐのネタにしか見えず、笑いがこみ上げてきてしまうのだ。

『カワサキ・キッド』