「母親なのに」議論を巻き起こす、山田優の“髪の色”が発するメッセージ
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎シグナルを解読せよ
金髪から今度は髪の色をピンクに変えた山田優。「母親なのにけしからん」「母親は髪も自由に染められないのか」と、山田優が何かやるたび、二手に分かれてのやいのやいのが、すっかりネットの風物詩となってるわけだが。これもうワザとやってるだろう、山田優。何か行動するたび叩かれることに対するやけっぱちなのか、応援してくれる支持層への過剰サービスなのか、周囲の親しい人間への「私、全然気にしてないから」というアピールなのか、浮気という病が治らない夫に対する「アイアム不安定」のフラグなのか。その全部って感じもするが。
元々そんなにパンチの効いたカッコするキャラじゃなかったはずの山田優。数年後、「あの時、私どうかしてたんです」って憑き物が落ちたような口調でエッセイを出すときのためのエピソード作りか、それとも「あれが山田優がまともだった最後だったよね」としみじみ振り返る分岐点か。ザッツ・ターニングポイント。個人的には、後者希望だが。とにかく、娘よまっすぐ育てよ。
◎見当違いの“売り”
いつか、そのうち機会があれば、私の本でも出したいなって思います。
Anna Style(ハートマーク)。
山あり谷あり~
服の話したいな~細く。。
人生は、選択ばかりとか。。
梅宮家とか。。
私と両親の会話や、距離とか、感覚とか、私の子供に対する想いや、感覚とか。。
世の中の常識との違いとか。。。
洋服に対する熱い想いこだわりナドナド
(↑梅宮アンナのブログより。原文ママ)
……きっと、スタイルブック出したり、ブランド立ち上げたり、トークイベントなんかにひっぱりだこのオシャレ系ママタレントたちを毎日横目に見て、「何で私に声がかからないの?」って悶々としてんだろうなぁ、梅宮アンナ。「いつか、そのうち機会があれば、私の本でも出したいと思います」という、客観的視点の欠落が惨め。それが本を出すに値する話なら、もうとっくに出版の話は来ているはずなのである。「機会」というのは自費出版か。
ま、自費出版するほど肚が座ってるのならまだいいが。「こう書いたら、すぐに誰か気付いて出版に動いてくれるに違いない」という現役気質がさらに惨め。もっとセンスがよくて、若くて、キレイで、母親としてもタレントとしても、印象も使い勝手もいいタマがいくらでもいるから、今こうなんだという現状を、まったく飲み込む気配がない。西島秀俊の一件で、まだわからないのか。あのファンレターの文面載せるっていうのなら、すぐ出版社も動くと思うのだが。
◎問われる、責任の帰属先
いよいよ日本もイスラム国の標的に。この原稿が掲載される頃にはもう「期限」も過ぎて、何か動いてると思うのだが。
高須クリニックの高須院長が「だってさぁ、お金で何とかなるのに見殺しなんて、可哀想じゃん」と言いながら個人ジェットのタラップから2人を連れて降りてくる、という展開にならないかな。「ヨルダンで岡本公三と話したらイッパツよ」って。「今の若いヤツは知らないけど、上の方でコーゾー・オカモトの名前出したらそれはもう」。再形成手術の約束もしてあげるというオマケつきで。ダメかな。ダメなんだろうな。「自己責任」って、後味悪い言葉であるな。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、1月16日に新刊『今井舞がゆく! 気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)発売。