「お前ら、邪魔なんだよ!」山本圭壱、復活ライブでのマスコミの横暴な怒号合戦
元極楽とんぼ・山本圭壱の単独ライブが19日、東京・下北沢の劇場で行われた。2006年7月の淫行事件で吉本興業を解雇されて以来初の公の場となる山本だけに、現場には報道陣が集結。最終的にファンや野次馬も加わり、下北沢駅前は300人近くの人だかりとなってしまい、途中パトカーが出動する騒ぎまで発生していたという。
「当日は朝からスポーツ紙や週刊誌が、山本の会場“入り待ち”を速報。そのニュースがネットに流れてからというもの、時間が経過するにつれて人が集まりだし、劇場手前の道路は完全な“封鎖状態”に。進行方向を見失った空車のタクシーが、何台も物悲しげに停車していました」(スポーツ紙記者)
こうして空前の“戦場”となった現場に危機感を覚えたのか、山本は予定より30分早くライブをスタート。終演後は、山本と対面を果たした来場者から内容を聞き出そうと、テレビカメラや記者による“追いかけっこ”も繰り広げられたという。
「近所にはたくさんの飲み屋があり、酔っぱらい集団が『お前ら、邪魔なんだよ!』と報道陣に悪態を吐く場面も。いつ将棋倒しが発生してもおかしくない状況だけに、後半は相当ピリピリムードでしたね。さらに現場の様子を山本に伝えるためか、関係者が報道陣を半笑いでスマホ撮影していることも、現場を殺気立たせる原因となっていました」(同)
この状況下で、劇場の出入口から颯爽と姿を現した山本。チケット抽選から漏れてしまったものの、山本に花束を受け取ってほしいという女性の姿も見られたが、「その映像を撮影しようとすると『危ないから押すな!』『いい加減にしろ!!』と報道陣の罵声が飛び交う始末で、全然絵になりませんでした」(テレビ局ディレクター)
そしてここから、この日のドタバタは真骨頂を迎えた。山本は報道陣に一礼すると、関係者とともに下北沢駅の改札を通過。そのまま井の頭線のホームまで歩き、渋谷行きの電車に記者を引き連れたまま乗車したのだった。
「駅では山本を追うことにヒートアップしたのか、料金を払わず改札を強引に突破したマスコミも何人かいましたね。ホームや車内でもフラッシュをバシバシたいて撮影していたため、驚いた一般乗客が『何とかしろよ!』と駅員に食って掛かっていました」(同)
こうして山本がたどり着いたのは、駒場東大前駅。改札を出ると用意されていた原付きバイクに乗り込み、ニヤニヤした表情のまま走り去っていったという。8年半年にも及ぶ謹慎生活を終え、ようやく再出発となる山本だったが、現場では怒号が飛び交い、記者から逃げる際には半笑いのまま無言を貫くなど、結果的に大勢から余計な反感を買ってしまったのかもしれない。
(須田恭也)