カルチャー
「お騒がせ人物」を貶めて溜飲を下げるよりも。
2015/01/07 20:00
新年あけましておめでとうございます。今年も本コラムを何卒よろしくお願い申し上げます。
◎年末恒例「お騒がせ人物」
さて、大晦日。年越し蕎麦を手繰りながらテレビを見ていると、「今年世間を騒がせた人々」を続々と紹介する番組が放映されていた。STAP細胞の小保方晴子氏。ゴーストライター騒動の佐村河内守氏。号泣会見の野々村竜太郎元県議などなど。
不正や犯罪行為を暴かれた人々の、もはや見慣れた謝罪・弁明の映像を受けて、お笑い芸人たちが各位の特徴を容赦なくいじる。相づち要員であるタレントたちも、台本の指示通りに無邪気に笑う。さらに笑い声を増すサウンドエフェクトとテロップが加わり、バラエティー独特の賑やかし演出が誇張される。
最終更新:2015/01/07 20:48