「すっぴん流出が怖い!?」NHK『紅白』リハに、マスコミ陣が大ブーイングだったワケ
年末の芸能マスコミは、ほぼ総出で『NHK紅白歌合戦』のリハーサル取材に駆り出されることとなる。ところが昨年の『紅白』は65周年という事情もあってか、例年にない異常なほどの“取材規制”が設けられ、現場からはブーイングの嵐が巻き起こっていたという。実際に取材した数名の記者から「やりづらかった」「次回は改善してほしい」という声をピックアックして紹介しよう。
■リハ撮影NG続出の理由とは?
取材当日、現場ではリハーサル時刻や注意事項が記されたスケジュール表を配布されるという。
「ところがこのスケジュール表がクセモノで、まったく進行通りにならないんです。今回だと、ステージ撮影可能となっていたEXILEや水森かおり、郷ひろみに長渕剛、NMB48にSKE48と、次々とNGに。さらにリハーサル最後はV6が予定されていたものの、当日中止になって取材終了が1時間半以上早まりました」(週刊誌記者)
過去には、AKB48のリハーサル写真が、ネット上で「すっぴんだと誰が誰だかまったくわからない」と話題になってしまったことも。「こうもNGが続出するのは、すっぴんを世に出したくないという理由からかもしれませんね」(同)とか。
■「徹底的に取材NG」に疑問の声
出場者の様子が一番よく見える通路に、今年はハイビジョンカメラが設置され、記者陣が付近に立つことさえも許されなくなった。
「この通路はステージや楽屋などに近く、出場者に最も接近できる場所でした。記者クラブ加盟媒体以外の週刊誌やウェブの記者は、そこでいかに出場者に取材できるかに懸けていたんですが、今回は実質取材NGという状態に。初日からテンションが下がった記者は多かったはずです。ここまで徹底して取材NGタイムを設けるなら、もはやリハーサルの公開などせず、オフィシャル写真を配布して希望者のみインタビューなどとしてくれれば、こっちも楽ができて助かりますけどね(笑)」(スポーツ紙記者)
■禁止事項増えすぎのNHK対応
例年、現場でNHKから注意される記者は必ずいるというが、「最近は禁止事項が増えすぎ」(音楽ライター)と記者から不平不満が出ているようだ。
「取材案内表に禁止事項が書かれているんですが、『ホール内での携帯電話使用禁止』『PCやスマホの充電禁止』などと、どんどん追加されていくんです。お堅いNHKらしい対応ですが、あと10年後には、禁止事項が何ページにもなってもしまいそうです」(音楽ライター)
NHKに対する苦情であふれ返ることとなってしまった『紅白』。とはいえ、マスコミ各位にとっても1年の締めくくりとなる重要ミッションだけに、次回はNHK側のオープンな取材対応に期待したいものだ。