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SMAP・木村『HERO』が独走、嵐・松本『失ショコ』も健闘!ジャニドラ年間視聴率

2014/12/30 08:00
『安堂ロイド』での批判も大挽回!

 10月~12月に放送された米倉涼子主演『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)が、最終回で驚異の27.4%(ビデオリサーチ調べ、 関東地区/以下同)を獲得し、米倉の“一人勝ち”状態となった2014年の連続ドラマ。近年ではジャニーズタレントが出演しているドラマは「数字が獲れない」という風潮になっているが、14年の成績はどうだったのだろうか? 今回は、ジャニタレ出演ドラマの平均視聴率を振り返っていきたい。

■やっぱり木村は強かった! 2014年トップは『HERO』

 全時間帯を通じてジャニーズ堂々の1位に輝いたのは、SMAP・木村拓哉主演ドラマ『HERO』(フジテレビ系)で、平均視聴率は21.3%だった。01年に放送され、一大ブームを巻き起こした『HERO』は、13年ぶりの復活でも人気は衰えず。前作『安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~』(TBS系、13年10月~12月)は平均12.8%になってしまったことで、ネット上では「キムタクはオワコン」という声も聞かれたが、人気作の続編で名誉を奪還。また、『HERO』は2期が安定した視聴率を誇ったことで、8年ぶりに映画化されることが明らかに(15年7月18日公開予定)。2期には登場しなかった雨宮舞子役・松たか子が復帰するとあって注目が集まっている。07年公開の劇場版は81.5億円の興行収入を稼いでおり、最新作ではどんな結果を残すのか、期待が高まる。

 一方で、ほかのSMAPメンバーでは、香取慎吾主演『SMOKING GUN~決定的証拠~』(フジテレビ系)は平均視聴率7.4%と1ケタに。主演ではないものの、稲垣吾郎がメイン出演した『福家警部補の挨拶』(フジテレビ系)も9.7%と、数字には貢献できなかった。

■風間俊介&関ジャニ∞メンバー主演作品は低調

 午後8時~10時台に放送されたジャニタレ出演作のワースト1位は、風間俊介が出演し、柳葉敏郎が主演を務めた『あすなろ三三七拍子』(フジテレビ系)。大学の応援団をめぐる青春群像劇で、一部視聴者からは「毎回感動する」と高評価があがる一方、7話には3.6%を記録するなど視聴率は低迷。平均は5.2%に終わった。風間の出演作では、1月期の『僕のいた時間』(フジテレビ系)が10.1%と、ギリギリ2ケタだったことが救いだろう。

 また、午後8時~10時台放送で、デビュー組の出演作でいえば、最下位は平均6.9%の関ジャニ・大倉忠義主演『Dr.DMAT』(TBS系)だった。同局の木曜9時枠は低視聴率が続いており、『Dr.DMAT』の前に放送された『夫のカノジョ』(13年10月~12月)は、5話で3.0%と今世紀民放連ドラ最低記録を更新。ジャニタレを起用した『Dr.DMAT』も案の定、5~7話で5%に落ち込んでしまった。

 関ジャニ∞メンバー主演作では、丸山隆平主演『地獄先生ぬ~べ~』(日本テレビ系)が10.2%、錦戸亮主演『ごめんね青春!』(TBS系)も、7.7%と低調のまま最終回を迎えた。15年こそ、関ジャニ∞からドラマ界の出世頭が誕生することを願いたい。

■深夜ドラマ『近キョリ恋愛』が健闘! 最低はA.B.C-Z主演作

 深夜帯に放送されたドラマで、思いのほか健闘を見せたのが、ジャニーズJr.の阿部顕嵐が主演を務めた『近キョリ恋愛~Season Zero~』(日本テレビ系)。10月11日に公開された、山下智久主演映画『近キョリ恋愛』に先駆けてオンエアーされたもので、映画で山下が演じた主人公の高校時代の恋愛模様を描いたスピンオフ作品。ドラマも平均3.1%と深夜帯にしては高数字をキープした。

 一方、12年にDVDデビューを果たした、A.B.C-Zの主演ドラマ『魔法★男子チェリーズ』(テレビ東京系)は、全時間帯を通じて14年ワースト1位に。メンバー5人での初主演ドラマは、ジャニーズでは珍しい「チェリーボーイ」という役どころに挑戦したが、初回から0.9%と低スタート。放送は深夜2時台のためか平均は0.8%と、残念な結果に終わった。最近では苦労や不憫さをウリにバラエティー番組に登場しているA.B.C-Zにとっては相応の数字かもしれないが……。笑いのネタにするにも、少々厳しい現実だろう。

■嵐メンバー主演ドラマ、勝ち組は松本の『失恋ショコラティエ』!

 14年に嵐メンバーが主演を務めたドラマの中では、松本潤主演『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)が、12.3%でトップに。続く2位は二宮和也の『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(日本テレビ系)だが、平均は9.9%と1ケタ。大野智主演『死神くん』(テレビ朝日系)の放送は、午後11時台ながら9.7%と、土曜9時台の『弱くても勝てます』に負けじと、踏ん張っていた。

 14年のジャニタレ出演作を改めて見てみると、20%台を超えたのは『HERO』のみで、半分以上が1ケタ後半の数字という切ない結果になっていた。KAT-TUN・田口淳之介がレギュラー出演した『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)や、Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔出演の『信長協奏曲』(フジテレビ系)は“ジャニーズの力”が積極的に働いて高視聴率に繋がったとは言い難く、どちらかと言えば良作に恵まれた“棚からぼたもち”組。4位にやっとジャニタレ主演作の『失恋ショコラティエ』が入り込んだが、それでも平均視聴率は12%台だ。15年こそ、ジャニタレ出演作がヒット連発となることを期待したい。

【2014年ジャニタレ出演ドラマ(民放)平均視聴率ランキング】※◎=ジャニタレ主演

◎1位『HERO』(フジテレビ系)21.3% SMAP・木村拓哉
 2位『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)16.0% KAT-TUN・田口淳之介
 3位『信長協奏曲』(フジテレビ系)12.5% Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔
◎4位『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)12.3% 嵐・松本潤、NEWS・加藤シゲアキ
◎5位『金田一少年の事件簿N(neo)』(日本テレビ系)10.5% Hey! Say! JUMP・山田涼介、有岡大貴
◎6位『地獄先生ぬ~べ~』(日本テレビ系)10.2% 関ジャニ∞・丸山隆平、Hey! Say! JUMP・知念侑李
 7位『僕のいた時間』(フジテレビ系)10.1% 風間俊介
◎8位『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(日本テレビ系)9.9% 嵐・二宮和也、Hey! Say! JUMP・中島裕翔
 9位『福家警部補の挨拶』(フジテレビ系)9.7% SMAP・稲垣吾郎
◎9位『死神くん』(テレビ朝日系)9.7% 嵐・大野智
 11位『同窓生 ~人は、三度、恋をする~』(TBS系)8.2% TOKIO・松岡昌宏
 12位『家族狩り』(TBS系)8.0% Kis-My-Ft2・北山宏光
 12位『ファースト・クラス』(フジテレビ系)8.0% KAT-TUN・中丸雄一
 14位『ホワイト・ラボ~警視庁特別科学捜査班~』(TBS系)7.9% Hey! Say! JUMP・薮宏太
◎15位『ごめんね青春!』(TBS系)7.7% 関ジャニ∞・錦戸亮、ジャニーズWEST・重岡大毅
◎16位『黒服物語』(テレビ朝日系)7.6% Sexy Zone・中島健人、ジャニーズJr.安井謙太郎
 17位『ブラック・プレジデント』(フジテレビ系)7.5% ジャニーズJr.高田翔
◎18位『SMOKING GUN~決定的証拠~』(フジテレビ系)7.4% SMAP・香取慎吾、中山優馬
◎19位『信長のシェフ』(テレビ朝日系)7.3% Kis-My-Ft2・玉森裕太
 19位『なるようになるさ。』(TBS系)7.3% 関ジャニ∞・安田章大、Hey! Say! JUMP・伊野尾慧
 21位『GTO』(フジテレビ系)7.2% Sexy Zone・菊池風磨、ジャニーズJr.岡本カウアン
◎22位『Dr.DMAT』(TBS系)6.9% 関ジャニ∞・大倉忠義、Hey! Say! JUMP・高木雄也
 23位『ファーストクラス』(フジテレビ系)6.7% Hey! Say! JUMP・岡本圭人
◎24位『水球ヤンキース』(フジテレビ系)6.6% Hey! Say! JUMP・中島裕翔、高木雄也、関ジャニ∞・横山裕
 25位『あすなろ三三七拍子』(フジテレビ系)5.2% 風間俊介
 26位『ほっとけない魔女たち』(フジテレビ系)3.9% V6・三宅健
◎27位『近キョリ恋愛~Season Zero~』(日本テレビ系)3.1% ジャニーズJr.阿部顕嵐、岸優太ほか
◎28位『SHARK~2nd Season~』(日本テレビ系)2.6% ジャニーズWEST・重岡大毅、濱田崇裕ほか
◎29位『SHARK』(日本テレビ系)(日本テレビ系)2.4% 関西ジャニーズJr.平野紫耀ほか
◎30位『アゲイン!!』(TBS系)1.1% ジャニーズWEST・藤井流星、神山智洋
◎31位『ダークシステム 恋の王座決定戦』(TBS系)1.0% Hey!Say!JUMP・八乙女光、伊野尾慧
◎32位『魔法★男子チェリーズ』(テレビ東京系)0.8% A.B.C-Z

※1話限りのゲスト出演や端役での出演、『新・警視庁捜査一課9係』などシリーズもののドラマは除く。13年10月~14年3月放送で2クール連続の北山主演『裁判長っ!おなか空きました!』、14年10月期放送の『平成舞祭組男』も対象外とする。

最終更新:2014/12/30 08:00
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