美輪明宏&叶井俊太郎のポジティブコンビが、不安まみれの「婦人公論」を圧倒!
荻原先生が「公的年金を信用しろ」「“老後には○○万円必要”という文言に踊らされるな」「キャッシュ第一、投資は慎重に」と言えば、別のページでは元証券マンで元衆議院議員の杉村太蔵が「ただ口座にお金を寝かすのではなく、老後資金を増やすために投資を」と言い、混乱しているところにルポ「400万人以上が陥る“老後破産”の現実は」で生活保護を受けないと生きられない厳しい実情に読者をどんよりさせ、かと思えば「お金では買えない“夢”が、第二の人生を輝かせてくれた」では年金生活の中で農業・女優業・作家業に目覚めた女たちがキラキラと夢を語る……まさに老後不安のジェットコースターや~。
中でも一番のハイライトは夫婦問題研究家の岡野あつこ氏が指南する「離婚」パート。日ごろから天気の話をするがごとく「夫と別れたい」とこぼす「婦人公論」ですが、熟年離婚の現実がそんなに甘いはずもございません。しっかり財産を獲得するために岡野氏がススメているのは「良妻賢母を演じる」というウルトラC。岡野氏が過去にアドバイスしたという女性の一例が出ていますが、これがスゴイんです。「積極的に晩酌をし、夫をほろ酔いにさせる」→「貯金額を聞きだし『すご~い』と褒め称える」→「お金の管理を任せられる」→「自分の口座に移す」→「離婚を切り出す」……なんかいろいろギリギリ! 急に作り上げられた良妻賢母にはご注意を……。
■指輪の数だけ異質になれる!
続いては、映画プロデューサー・叶井俊太郎×漫画家・倉田真由美夫妻による対談「ママ友との付き合い方は俺が教えてあげるよ」です。倉田氏が乗るブランコを押す叶井氏の手にはゴッツゴツの指輪とブレスレットが無数にじゃらじゃら……というシュールな写真にご注目ください。
サイゾーウーマンでも育児コラムを執筆中の叶井氏。自意識や常識、周囲との兼ね合いでなかなか素直な気持ちが書き難い育児コラムですが、その辺り驚くほどの跳躍力で乗り越える氏は、ママ友問題にも前のめり。幼稚園の行事、保護者会、ママ友との飲み会にも喜んで参加し、「うちの子の幼稚園のママたちは、皆あなたのこと知ってるよ」(倉田)とのこと。
人間関係がこじれやすいと言われているママ友問題。叶井氏がてらいもなくそこに介入するのも「これまでの人生でやったことがないから。ママ友付き合いもそうだけど、要は好奇心だね。未体験のことを体験できる楽しさ」。一方の倉田氏はそれを「たぶん、あなたは彼女たちから見て、全然うらやましくない夫なのもいいのね。(中略)過去に自分の会社を潰してて、バツ3で、高卒」「これであなたが『東大出の財務省官僚で子育ても頑張るパパ』だったら、すごい嫌味だもの」「見た目はコワモテだけど、思考がオバチャンなのよね」と冷静にジャッジしています。