「ケビンは売春婦」「レオは浅ましい男」ソニー・ピクチャーズ社長の悪口メールが流出
怒りまくるエイミーに、マークは「契約上のことで出演するのをやめたのかい? それともただ単に気分が乗らなくなったってこと?」と質問。エイミーは、「気が変わったんだって」と答え、マークは、「そりゃ、ひどすぎるな」とエイミーに同情を寄せる。エイミーも、「本当に浅ましい男よね」と強い言葉でレオナルドのことを罵った。
大統領や仕事仲間であるA級スターの悪口を書きまくっているエイミーだが、優しい顔も持っている。1月に俳優ジョージ・クルーニーと交わしたメールでは、落ち込む彼を励ましていることが明らかになったのだ。
ジョージは自身が監督・脚本・製作・主演を務めた、歴史映画『ミケランジェロ・プロジェクト』の低評価に自信喪失状態になり、エイミーに「作品に対する評判、レビューから、守ってほしい」「評判は悪くなる一方だ。状況はどんどんひどくなっていく」と弱気なメールを送信。「ヒット映画にさせよう。ぜひ。なっ」「もう、30時間も寝てないんだ。朝の7時なんだけど……」と悲痛な思いをしたためた。
これに対して、エイミーは「興行的に大成功させることで、あなたを守るわ……それが一番の復讐なのよ」と力強く励まし、ジョージは大感激。「エイミー、きみのことを崇拝するよ」と感謝し、「きみは、スタジオを動かす上層部の中で、唯一心から映画を愛する人だ。そんな君を、がっかりさせてしまうのではないかと心配でならなかったんだ。わざとじゃないんだ。謝るよ。もう二度とこんなふうにはならないから」と、情けないメールを送ったことに対する弁解をした。
ほかにも、子会社の製作会社「トライスター・プロダクション」の社長トム・ロスマンが、米誌「Tマガジン」のインタビューで言いたい放題していたウィル・スミスの子どもたちであるジェイデンとウィロウ・スミス兄妹について批判するメールも公開された。エイミーに「この2人だけは、君のところの映画には出演させないでくれよ、お願いだから」とも頼み込んでいたことも明らかになった。
これまで築き上げてきた信用・信頼が一気に崩れ落ち、大ピンチのエイミーは火消しに必死。ソニー・ピクチャーズも、これ以上の流出を防ごうと躍起になっているが、ハッカー集団は、「クリスマスのプレゼントをあげると約束しただろう? まだまだ、これからだよ。プレゼントはたくさんあるんだから」という声明を出しており、スキャンダラスなメールが今後も流出するものとみられている。
ハッカー集団は16日、「北朝鮮をネタにした『ジ・インタビュー』を上映した映画館に9.11のようなテロ攻撃を仕掛ける」と脅迫声明を発表したが、ネット上は「誰がそんなくだらない映画を見に行くんだよ」「プロモーションみたい。内部の仕業なんじゃないの」と冷ややかで、反応はイマイチ。そんなことよりも、「次はどのハリウッドスターがディスられたメールが出てくるのか」に心を躍らせている。
カニエ・ウエスト主演の映画を製作する可能性を示唆するメールや、ビヨンセの父がデスティニーズ・チャイルドの映画を作らないかと企画を持ちかけるメールも一部流出し、詳細を知りたがっている声も多く上がっている。今後、ハッカー集団がどれだけ世間の期待に応えてくれるかに、引き続き注目が集まっている。