M・ムーア、ソニーを攻撃したハッカーに「『トランスフォーマー』の続編もやめさせて」
マイケルのように、皮肉たっぷりのジョークでハッカー集団を批判するセレブは少なくない。『モダン・ファミリー』などを製作しているダニー・ザッカーは、「アメリカは決してテロリストの要求に屈服しないっ!(だが、我々の作った映画がお気に召さなかった場合を除く。その場合は、さっさと撤退いたします)」とソニー・ピクチャーズの弱腰ぶりをネタにしたツイートを投稿。ほかにも、俳優のジョシュア・マリーナが「放送権を購入して、テレビで放送すればいいのに!」と提案したり、アーセニオ・ホールが「おい、道端で『ザ・インタビュー』の海賊版ゲットしたぞ!」とジョークをかましたりと、さまざまな声が飛び交っている。
なお、アメリカのネット民は、この件に関して元プロバスケット選手デニス・ロッドマンがどのようなコメントを出すのかに注目。北朝鮮を繰り返し訪問し、金正恩を親友だと称して、オバマ大統領に「早く金正恩に電話しろ」と呼びかけるなど、北朝鮮のスポークスマンのような存在のデニスは、過去に『ザ・インタビュー』のことを強く批判。「オレが北朝鮮から帰ってきたらさ、この映画を作るって企画が進んでてさ。マジで、ひでぇ話だよ。恥を知れって思うね」「オレ様はさ、4回も彼と話をしに行ったんだ。その彼のことをネタにするっつーんだぜ。“あの男を殺しに行ってこい!”って映画を見て、笑えだって?」「オレ様は歴史を作った。それを見てやつらは映画を作った。喜劇映画をな」と、まるで自分がモデルになっているかのような口調でまくし立てていたからである。
映画上映が中止となった後、デニスの代理人は、「コメントを欲しいのは十分理解できますけど。なにも言いませんよ」と意味深な声明を発表。ますます、「ハッカー集団は北朝鮮に関連する組織に違いない!」という疑惑を深めており、スポークスマンであるデニスがなんと言うのか、また全米を唖然とさせるような失言をするのではないかと期待が集まっているのだ。
ちなみに『ザ・インタビュー』に主演したセス・ローゲンとジェームズ・フランコだが、映画プロモーションに関するトーク番組出演などをすべてキャンセルし、沈黙を続けている。今後、国対国の騒ぎにまで発展するのかどうか、ハッキング集団の今後の出方に全米の熱い注目が注がれている。