三代目 J Soul Brothers大賞はナシ!? 『レコード大賞』の失墜にエイベックスもしらけモード
「R.Y.U.S.E.I.」/rhythm zone
大みそかに放送される『NHK紅白歌合戦』の出場歌手の内定報道が続出するなど、芸能界も年末モードに突入しつつあるが、かつて同じく年末の風物詩であった『日本レコード大賞』は、一部アーティストのファンが大賞受賞に期待するのみで、業界関係者からの注目度は限りなく低くなっているという。
12月30日に放送される『第56回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)のサイトでは、各賞を受賞した楽曲やアーティストが発表され、AKB48や氷川きよし、ゆずら常連アーティストが名を連ねている。そして当日発表される大賞に関しては、昨年EXILEが史上最多の4度目の受賞となったため、派生ユニットである三代目 J Soul Brothersの受賞が、一部ファンの間で期待されている。
「しかし、一部でも報じられていましたが、三代目はまだ受賞の器ではなく、すでに各レコード会社の幹部からは『今年はソニー・ミュージックアーティスツの西野カナで決定したようだ』という声が出ています。各レコード会社の中でも、特にエイベックスは『レコ大』へのこだわりを持っており、安室奈美恵や浜崎あゆみの時代から大賞受賞に向けて奔走していたものですが、今年はその気配も見せていません」(音楽ライター)
かつては国民の注目行事だったものの、昨今の『レコ大』の惨状は1986年に開始した『ゴールドディスク大賞』の影響が大きいといわれているという。
「当時はレコードやCDの総売り上げ数を一般の人が知る手段は皆無に等しく、『レコ大』にノミネートされる楽曲は全て売り上げ上位のものだと思われていました。しかし純粋な売り上げ枚数で順位を付けるゴールドディスクの出現により、『レコ大』出演者が必ずしも人気や売り上げで選ばれているワケではなく、業界の力関係により決定していることが、世間にも勘付かれてしまったんです」(レコード会社関係者)
そして年々、“ヤラセ”に対する業界内外のしらけムードはさらに加速しつつある。
「例えば、今年優秀作品賞にノミネートされたものの中にも、果たしてどれだけ世間に浸透しているのかが不明という楽曲もあります。もはや、子どもにも、『おかしい』とわかりそうなラインナップですよ。全てはTBSとレコード会社、さらには芸能界の重鎮たちの『お付き合い度合い』が反映されていることは、もはや周知の事実ですからね」
そして以前は大賞受賞のため奔走した大手レコード会社も、もはや『レコ大』には無関心という現状のようだ。『レコ大』の終焉もそう遠くない未来の話かもしれない。