ダルビッシュ有の交際宣言で心配される、古閑美保の傷心とダルを狙うもう1人の存在
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎ダルをめぐる鼻息
ダルビッシュ交際宣言! 本当に、ダルの趣味だけはよくわからん。紗栄子→古関美保→カトパン→山本聖子……。どう読み取ればいいのか。ダヴィンチコードか。また意味深な時期にカトパン昏倒してるしな。そして古関美保は死ぬほど未練タラタラ。
だけどよく考えたら古関美保よ、「ダルビッシュと付き合えた」というだけで、素晴らしい人生の1ページだったじゃないか。元気出せよ。「でもッ、カトパンだったらまだあきらめつくの! だけど山本聖子て! 私と大して違わない、山本聖子てッ!! キーッ!! イヤーッ!! ■○☆×●♪□◆!!!!!!!」。……。恋愛体質の女が失恋したときって、エネルギー放出がすごいからなぁ。乗り越えても、「カワイソー」という視線は一生つきまとい、忘れた頃に心のかさぶたを剥がされる。一生グジュグジュ。
「ダルビッシュと付き合えた」という代償は、ここまでデカいのか。しかし挑戦する猛者は、これからも続くだろう。彼が結婚しない限り。ふう。しかし、山本聖子より山本KIDの方が、「結婚」に期待してそうだ。窮状から抜け出せるラストチャンスかもしれないもんな。「ダルビッシュのこと知らなかった」なんつってるけど、本当に知らない時、人は「知らない」とは言わないものである。野村沙知代が野村克也に初対面で「あなたのことを知らない」と言ったのを思い出す。平常心で行け。
◎ご冥福をお祈りいたします
高倉健、死去。何かこう、彼の年齢に関しては、いろんな意味で、国民全体で見て見ないふりしてる感があったからな。83歳かぁ。あらためて年齢聞いても、「高倉健」と「83歳」が、なかなか結びつかないわけであるが。
そんなスター・高倉健。最後まで病気を患っていることすら気づかせず。そして死後、その伝説が一斉解禁。ネットでもきっと「ヤバすぎる」「スゴすぎる」ってなってんだろう。有名人だけでなく、行きつけのラーメン店主の母親の命日に線香を送る。毎年。うわ、たまらん。そして共演者にはロレックスの時計。裏に「KEN」の刻印が。いやー。これまた違う意味でたまらん。一番スゴいのは「中国の高官が哀悼の意」だな。あれはシンプルにビックリした。
もう出てきて出てきて、伝説がとまらない高倉健。こうなったらアレだな、健さん伝説で日めくりカレンダー作って、ほしいな。数も種類も十分ある。きっと、網走でも二丁目でもバカ売れだろう。皆の心にいつまでも。高倉健、フォーエバー。
◎大阪商人を凌ぐ才覚
『ベストヒット歌謡祭』(日本テレビ系)で、玉置浩二が「やっぱ好きやねん」歌ってたけど。いつも何だかんだで歌には兜を脱がせられてきた玉置浩二であるが、これはピンとこなかったなぁ。「やっぱ好っきゃねん」て歌ってもらわないと。「好きやねん」じゃあ、違う歌になっちゃうのである。ソウルミュージックだからさ。
亡くなった後に伝説が止まらない高倉健に対し、やしきたかじんは、ちょっと違う様相を呈している。本人の武勇伝には変わりはないが、嫁が……。やっぱり、たとえやしきたかじんでも、弱った時は弱いのか。「ヤバい」と言われていた通り、本当に、どてらい嫁であったことが、じんちゃんの死後次々と判明。「俺の本を出すなら百田に助けてもらう」のメモ発見というビジネスセンスがもう、天才やんけ! ベストセラー作家抑えられたら週刊誌何にも書けへんやんけ! 悔しいけどあかん! 優しい女には毒がある! なめとんか! あー。たかじん伝説が最後の最後でまさかこんな形になってしまうとは……。愛したあとからメランコリー。たかじんフォーエバー。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。