ジョニー・デップの泥酔・放送禁止用語連発スピーチに、セレブからも苦言
VTRは、ジミー・ヘンドリックスに「ユダヤ人ならマネジャーになりなよ」と言われたと大爆笑し、マネジャーとして最も大切な仕事は金集めだと語るシェップの映像に続けて、マイケル・ダグラスやシルヴェスター・スタローン、マイク・マイヤーズらが、いかに彼が素晴らしい人物かを次々とたたえるもの。「私は多くの人を有名にしてきた。その人たちの人生を生きることによって、自分の人生とはなにかを知りたかったんだ。そして、旅は始まった」というシェップの言葉で締めくくられている。短いVTRなのだが、彼が裏舞台で活躍する大物で、かなりの人格者であることを知ることができるもの。
VTRが終わると、会場に座るシェップの姿が映し出され、微笑みながら、両手を組み、人さし指をステージにいるジョニーに向け、「しっかりやれよ」というような目で見つめる姿が捉えられる。しかし、ジョニーはそんなシェップのメッセージには気づかないようで、トロフィーを持ちながら手を叩き、「みなさん、どうぞ……私の良き友……」とニタっと笑い、「本当にこのトロフィーを渡せて光栄です。シェップ・ゴードンです」と大きな声で言い、ここで動画は終了する。
このスピーチを生中継で見た視聴者は、「なに、今の!?」「最悪」「わざと(『パイレーツ・オブ・カリビアン』の)ジャック・スパロウっぽくしてるのかと思ったら、ただの酔っ払いだった」とTwitterで疑問を呈すると、米オーディション番組の審査員を務めるジャーナリストのピアーズ・モーガンが「ジョニー・デップが救いようのないアホチンコ男だと思うのは私だけかね?」、俳優ロブ・ロウが、「こういう“別にいいじゃねぇか”っていうなにも用意していないようなスピーチとか、酒に酔ったアーティストを気取るようなスピーチとかって、本当に、本当につまらないよな」と嫌悪感を示し、ジョニーへのバッシングが加速。
さらに、欧米のメディアが次々この泥酔スピーチを報じるようになると、ネット上では「ファンだったのに、目が覚めた」「キモい」「何様」「失礼すぎる」という声が殺到。「中年男性の更年期障害なんじゃないか」「若い恋人を持ち、いろいろ悩んでアル中になったんでは」という意見も上がり、祭りへと発展していった。
ジョニーがスピーチで紹介した『Supermensch』を監督したマイク・マイヤーズは、このスピーチについて「とびっきり、ロックンロールだったよね」とコメントしており、気にかけていない様子。ネットには、「このスピーチこそが式典の最大の見せ場だった」などジョニーを擁護する声もあるが、大半はジョニーを叩くもので、このままいくと「キモくて酒くさいジジイ」というイメージが定着してしまいそうな勢いだ。
14年間事実婚状態で、2人の子どもをもうけたヴァネッサ・パラディを捨て、アンバーに走って以降、イメージが急降下しているジョニー。今回の泥酔スピーチで、さらに世間のヒンシュクを買った形だが、クリスマスに全米で公開予定のディズニー新作映画『イントゥ・ザ・ウッズ』で巻き返せるだろうか。