トンチキ感、水着Jr.、少年性らジャニーイズムを探る!『ジャニー生誕祭』レポート
■SMAPと嵐の戦略の違いとは
読者からの切実な「ジャニーさんへ伝えたいメッセージ」も紹介そして、第2部には『隣の嵐くん—カリスマなき時代の偶像』(サイゾー)の著者で、明治大学法学部非常勤講師・関修氏がゲストで登場。1部ではジャニーズの演出に関する考察が繰り広げられましたが、2部ではジャニーズを幅広くウォッチしてきた関先生を交えてトーク。まずは、今やジャニーズの二大グループであるSMAPと嵐の違いから、各グループの特色について話が展開していきました。
関「SMAPは光GENJIで完成したアイドル像を超えましたよね。光GENJIは諸星和己のワントップでしたけど、SMAPはスター的な存在だった森且行が抜けた危機感から、5人それぞれがお互いに協調しつつ、グループを作り上げました。SMAPはバラエティー班とドラマ班に分かれましたけど、嵐はなるべく二分化しないように上手くやったと思います」
田幸「嵐は強烈な個性を持つグループではないんですよね」
関「『Happiness』(07年)までの嵐は、少年性を湛えたジャニーズっぽいアイドルでしたが、『truth』(08年)で大人になり、老若男女に受け入れられる形に変化。大人になることがジャニーズファン的にいいのか悪いのかは別としてね」
少年性といったいわゆるジャニーズらしさは、ファンには魅力的な一方で“アレルギー”を引き起こす要素でもあると関先生は解説。「今は一般的にEXILEのような男が支持されますよね。俳優でも小栗旬や瑛太とかは大人になってから活躍している」(関)と、現代で幅広い人気を獲得するためには、少年ではなく大人のイメージが重要だと解きます。Kis-My-Ft2についても、「デビューしたとき、すでに大人だった。少年のイメージがないところが強さ」(関)と展開。
と、ここで会場のお客さんからの質問で、V6の見解を伺うことに。「演技力があり、ミュージカルやドラマに出ても安定感がある。ジャニーズの伝統的路線」(関)と、ジャニーズ事務所の軸であるミュージカルをしっかり受け継いだ存在だと考察。また、「グループの関係性が年齢とともに変化していくという、理想型。近年になって、兄組(坂本昌行・長野博・井ノ原快彦)のスキルが際立ち、大人の魅力を醸したネットリした曲を出せるようになった」(田幸)と、少年性を脱したグループのあり方を提示する存在として称賛します。
また『あさイチ』でMCを務める井ノ原の特異性について、同じく情報番組で活躍する後輩を引き合いに出しながら「嵐の櫻井翔とは違った意味でスゴイ。NHKが好きそうな、良き家庭人の雰囲気がイノッチにはある。一方で『news every.』(日テレ系)のNEWS・小山慶一郎は局アナっぽいところが良いですよね(笑)。同じ日テレのキャスターでも、櫻井君とバランスが取れてる」(関)と評価します。
そんな、“局アナの小山”が在籍するNEWSについては、「アイドルのテゴマスと個人活動の小山、加藤シゲアキの二面性があるので、気をつけないと空中分解する可能性も……。“NEWS”としての活動をどう企画して見せていくかが大事です」(関)「NEWSはそれぞれが別々の方を見ながら引っ張り合ってるところがありますよね。まとまった色がないからこそ、どうなるか楽しみ」(田幸)と今後の可能性に期待を寄せました。また、NEWSとは対照的に「今のKAT-TUNはバラバラさがないですよね。それが良いのか悪いのか……」(太田)「まとまりすぎちゃうのも困るんですよ。あまりに優等生的になると、内輪になってジャニーズファンのためのグループになってしまうので」(関)とKAT-TUNへの懸念も示します。
これら2グループと同世代の関ジャニ∞については、「面白いんですけど、あまりにバラエティー過ぎると、その弊害もあります。また、関西を打ち出すことは少年性と同様にアレルギーも引き起こします。今後は、グループとしてバラエティーキャラをどう越えるかが課題ですかね」(関)と分析。
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