シソンヌは1,000万円もらえない!? 『キングオブコント』主催、吉本興業の笑えない懐事情
“コント日本一”を決定する『キングオブコント』(TBS系)。今年からルールが変更され2組ずつのバトル形式となり、シソンヌが見事優勝を果たした。しかし1本目のネタのウケが微妙だったシソンヌが優勝したことで、視聴者からは「ありえない」「ヤラセ」といった声も上がっている。
そんな世間の声と比例するように、この大会にもきな臭いウワサが流れているようだ。
「『キングオブコント』の打ち上げで、『関係者は吉本芸人が優勝して本当に喜んでいます。最悪、賞金を払わなくていいから(笑)』と冗談交じりにスピーチした人がいたんだとか。会場にいた芸人もほとんど笑っていましたが、吉本芸人だけは苦笑いだったようです。というのも、すでに報じられているように吉本はここ数年、赤字経営が続いており、ギャラの遅配も目立つようになってきた。そのため、『吉本ならマジで払わないんじゃないか』ってヒソヒソ話していましたね」(TBS関係者)
ギャラ遅配が報じられるようになってから、かなりの時間が経過しているが、状況に改善は見られていないようだ。しかし、賞金惜しさに吉本芸人を選んだとも捉えられかねないだけに、大会自体のヤラセも疑ってしまうが、それに関しては否定する。
「生放送ですので、明らかなヤラセをしたらバレてしまいます。そのため、決勝は100人の芸人審査員がガチンコで審査していますよ。ただ芸人も人間ですし、2組が勝負をして、甲乙つけがたい場合はどうしても同じ事務所や、親交のある芸人に点数が甘めになります。バトル形式の場合、同じぐらいの面白さなら、所属芸人の多い吉本芸人が有利になるらしいですし。実際、最後まで優勝を争ったシソンヌ、チョコレートプラネットは共に吉本所属でした」(お笑い関係者)
他事務所の芸人からも『キングオブコント』は事務所びいきがないフェアな大会として評価されている一方で、吉本には過去、芸人に賞金を支払わなかったケースが多々あるという。
「着ボイスブームの頃、レイザーラモンHGに億単位の印税が入るはずだったそうなんですが、吉本は『一度の大金と今後長く仕事していくの、どっちがいい?』と半ば脅して大半をピンハネしたとか。HGには500万円程度しか払わなかったそうです。ほかの一発屋芸人も金額の差こそあれ、同じようにほとんどの印税を吉本にピンハネされています。そういうケースを知っているからこそ、吉本芸人たちは苦笑いしていたんです」(放送作家)
“コント日本一”という称号以上に、売れていない若手芸人にとって欲しいであろう1,000万円という大金。公約通り、その賞金をシソンヌの2人が受け取れることを願うばかりだ。