上原多香子を支えた義両親の深い“配慮”――嫁と息子をめぐる圧倒的なエピソード
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
日本でもついにイスラム国へ義勇兵として参加しようという大学生が出現し大騒ぎだ。任意で事情聴取されたというが、容疑はこれまで適用がなかったという「私戦予備及び陰謀」罪だって。しかもイスラム国に拘束されたままの湯川遥菜と同じ“軍事マニア”らしい。イスラム原理主義でも、何らかの過激思想の持ち主でもなさそうなこの大学生の行動こそ“今どき”なのかも。
第240回(10/2~7発売号より)
1位「『嫁・上原多香子へ…』姑が漏らした『息子の骨は渡せない』想い」(「女性セブン」10月16日号)
2位「森田剛 あのセクシー女優とイマドキ破局!」(「女性セブン」10月16日号)
3位「水中出産の山田優を支え続けたモデルママたち ダメ夫連合の絆」(「週刊女性」10月21日号)
ぎょっとするタイトルだ。先日夫・TENNを自殺で亡くした上原多香子に関する特集タイトル。まるで嫁と姑のネガティブな確執を連想させるものだ。しかし上原は夫の両親とはうまくいっていたはずでは? 両親の自宅近くで生活し、自殺してしまった夫を発見した時も、真っ先に姑に電話して助けを呼んだのではなかったのか。
そんな疑惑の思いで記事を読むと、結構いい記事なんだよね、これが。
例えば、自殺という事態に当初はTENNの葬儀を“密葬”にしようという話もあったらしいが、TENNのお父さんはこう言ったという。
「そんな隠れてせんでいいんちゃう? かわいそうや」
その言葉に上原も「そう思う」と盛大に送ることになった。そして上原とTENNの関係も良好だったが、それ以上にTENNの実家と上原の関係は良好で、娘のいなかったTENNの両親は上原をとてもかわいがっていたとのこと。上原も1人で遊びに行ったり、料理の相談をしていたらしい。
自殺した夫を発見した際も、半狂乱になった上原は、真っ先に近所に住んでいた義母さんに電話し、義母はそれを冷静になだめながらすぐに駆けつけ通報したこと。息子に自殺されたのにもかかわらずそれを理解し「それがあの子の誇り」とさえ語ったらしい。すごいご両親だ。この記事にはTENNの両親の人間としての大きさ、すごさが書かれている。
その後、自殺の原因を推察したり、上原と元SPEEDメンバーとの絆などが描かれているが、それは省こう。精神的にも問題のなかったというTENNが自ら死を選んだことは、誰にも本当の理由などわかるはずもないのだから。記事からはご両親のエピソードに何しろ圧倒されるのだ。
こんな感動的な記事なのに、この「息子の骨は渡せない」というタイトルは何? その疑問は記事の最後の最後に明かされる。