逃げ出したい願望が渦巻く夜、「全てを捨てた!」気分に浸る“ひとり回転寿司”
話それちゃいましたけど、こないだ見た、すごかったテレビのことを麻理絵さんに話したかったんですよ!
『ビートたけしのいかがなもの会』(テレビ朝日系)っていう、“めちゃくちゃなことをする”っていうのが前提の番組ではあるんだけど、「『美人ですね』と言われて否定しない女」を検証するっていうコーナーがあったんですよ。表参道とか六本木の路上で「いま街ゆく『美人さん』に声をかけてて、ちょっと質問いいですか?」ってリポーターが声をかけるんです。そこでほとんどの人が「え……私、美人じゃないんで」と言って断るんですね。だけど、中には「ハイ……」っつって立ち止まる人がいるんです。「『美人』なことで困ることはありますか?」って質問を続けて、「ああ、う~ん、かわいいから悩みはないでしょ? って言われたりすることです」とか答えるんです。
超~~不思議なんですけど、「『美人』を否定しない」だけで、その瞬間から、ぜんっぜん可愛くなく見えるんですよ、顔が。超不思議でした。かなりスタイルよくって可愛い人、なのに「ハイ……(私、美人です)」って言った途端にそんな可愛くなく見えるんです。私の脳がおかしいのかな?! ってくらい、瞬時に印象が変わるんです。
「美人……では……ない」見た目の人に声かけたりしてて、明らかに意地悪なコーナーなんですよ。でも、本当に「あ、この人、絶対自分のこと美人って思ってる」って感じの人でも、「美人じゃないんで」って言うと、パァッと美しさが増すんです! 不思議でした……。
その後、雑誌見てたら肩書きが「美人脳科学者」って人のインタビューが載ってたんです。「えっ……? うええっ?!」って志村けんみたいに3度見くらいしちゃいました。バーンって大きくその人の顔写真が載ってて、確かに美人なんだけど、「美人すぎる○○」とか、「美人女医」とかって、本人が名乗ってるんじゃなくて、メディアが言ってるってのがジョーシキじゃないですか。本人が名乗ってる肩書のところには「脳科学者」って書いてあるものじゃないですか、フツーは。
だから私、「『美人脳』っていう、脳から美しくなる、みたいな考え方を提唱した脳科学者、って意味だよね?!」と思って、ネットで検索して、この人が自分で「美人」を肩書の頭に乗ってけてるのかどうか、を必死こいて調べまくっちゃったんですよ……。「美人脳」という言葉は見当たらなかったんで、多分自ら「美人」を乗っけてるんだと思うんですけど(未確認)、そこでまた「あら~~、まああ、そうなの……」と大きく驚きました……。
どうして私、他人が自ら「美人」と名乗ることに、こんなに「そんなわけないっ、そんなわけないよねっ! 何かの間違いだよねっ?!」って必死になっちゃうんだろう? 「美人です」と言われると急にブスに見えてしまう、「自らを美人と名乗る」ということが、自分の中で、というか女性全体の中で、タブーとされてるからですよねー、きっと。
私、「呪詛抜きダイエット」して、やっと自分の姿を鏡で普通に見られるようになって、悪くない、これはこれでいいと思うよ、って思えるようになって、そしたら、街ゆく見知らぬ女性たちのことも、マジで全員「かわいい」って思えるようになってたんですよ。自分に優しくなれたら、周りにも優しくなれました的な、あー、私、もう俗っぽい「美」の小さい差なんて、気になんなくなったんだー! ヤベー俺最高ー! ってすごいハッピーだったのに! 自ら美人と名乗る美人に対しては、「は? 美人じゃねーしw」とテレビに向かって思う人生、これから先も続きそうです♪
【これまでの日記】
・9月1日 安彦麻理絵
・9月9日 田房永子