江角マキコと名門学校の深い溝――“ママ友いじめ”の土壌と体質
あの学校は“出自”が一番大切。そんなヒエラルキー、ママカーストの象徴のような学校だとかなり怖〜い内幕を暴露する山田。全体的に軽妙な文章で綴られる山田コラムだが、なかなか口に出して言えない事をズバリ指摘する。そして江角が巻き起こしたランドセル推進活動に対しても、江角が異分子として扱われる理由があると記す。
「この一例をとっただけでも、江角サンは同級生のママたちだけでなく全卒業生や卒業生のママたちから異分子扱いされるだろうなと思ったものです。ランドセルなしにはちゃんとした理由と長い歴史があるのでね……」
その理由は明かされてはいないが、まあコラムには収まりきらない長い理由と歴史があるのだろう。さらに山田は江角のキャラクターをこう分析する。
地方出身で実業団のバレーボールチーム所属だった江角は、デビュー当時から「バブルの名残で食べていたような当時の女子とはかなり異なるタイプ」で、小洒落たライフスタイルやトレンディなお店とは無縁だった。さらに家族思いの江角にとって急死した父親の存在と、その死をともに乗り越えてきた弟の存在も大きかった。だがその弟も病死してしまう。
「その頃からの江角さんの働く理由が感じ取れた気がするのです。それは弟さん家族を自分が守ると固く決意した江角サンが、トップ女優から、バラエティにも出る女優に変換したこと。日銭が稼げるお仕事を積極的にすることで弟さん家族を守っていらっしゃる……」
要するに、江角のような地方出身の体育会系成り上がり、そして頑張って働いて、家族思いで、泥臭い、そして自己主張するようなママは、あの学校ではパージされるということだ。山田は決して江角をけなしているわけではない。逆にあの学校のママたちの“本音”を代弁することで、本質を的確に指摘しているといえよう。さらに山田の“池上彰”のようなわかりやすい文章が、かえって事の恐ろしさをより一層高めてくれる。そんな含蓄ある“江角”と“あの学校の体質”を分析したコラムだった。
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