テレビ関係者に聞いた! 『24時間テレビ』の関ジャニ∞&TOKIO・城島茂はどうでした?
「小さなキセキ、大きなキセキ」をテーマに掲げて行われた今年の『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)。平均視聴率は歴代6位の17.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。最高視聴率は101キロのチャリティーマラソンに挑戦したTOKIO・城島茂がゴールした直後の41.9%だった。ネット上では、TOKIOの評価がうなぎのぼりになった今回の『24時間テレビ』だが、テレビ業界評はどうだったのだろうか?
番組フィナーレでは、ラスト5キロを激走し、見事放送時間内にゴール地である日本武道館に滑り込んだ城島に、関ジャニ∞メンバーが一様に感動、とりわけ丸山隆平は「リーダーみたいに走りたい」と今後のマラソンランナーに自ら名乗りを挙げていたが、やはり関ジャニ∞よりも最後に駆け付けたTOKIOの『24時間テレビ』という印象があるようだ。
「城島は、『THE!鉄腕!!DASH!!』(同)で運動神経のなさを散々フィーチャーされてきました。2年前には番組の中で『城島は昔のように再びバック転できるか?』といったチャレンジ企画も放送されていましたね。そんな、ヘタレぶりに拍車がかかっていた中でのマラソン、しかもまさかの完走ゴールですから(笑)、デビュー20年というメモリアル・イヤーを迎えたTOKIOにとってはまたとないPRになったでしょうし、さらなる人気を高める恰好の起爆剤となったと思います」(テレビ業界関係者)
一方で、2011年以来2度目のメインパーソナリティーとして臨んだ関ジャニ∞に対しては少々厳しい意見が上がった。
「時折涙を見せるメンバーの姿に、『イメージが変わった』という声もあるようですが、基本的には台本に沿っているだけでセリフも棒読み。それはほかのタレントが司会するときも同じで仕方ないのですが……。それでも、中継先とのやり取りや、VTRに対するコメントはある程度タレントに任されているので、どんな言葉が出てくるのかと期待したものの、フリートークが持ち味と言われているグループにしては残念な場面が多かったです。例えば錦戸亮は感想を求められても『あ~、よかったっすね~』と言うくらい。結局、深夜に放送された、嵐と対決するコーナーのときが一番生き生きしてましたね」(同)
ただ、やはりメンバーが7人もいるとトークが散漫になってしまうきらいもあるという。それでも『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)のような、何でも言い合える雰囲気が番組にあればよいのだが、ガチガチに台本が固まった番組の中で7人全員の個性を出していくのは至難の業だろう。
また、「今後、『24時間テレビ』の司会を務めるときは、丸山が今回図らずも立候補したように、メンバーからチャリティランナーを1人、さらにどこかの中継先に1人出すなど、武道館にいる人数を減らしてやった方が、彼らにとってもいいかもしれませんね。また実際、台本上もメンバーのしゃべりの振り分けが難しいのでは」(番組制作会社スタッフ)というように、7人揃っての出演も考えた方がいいかもしれない。
101キロを走った後もリーダー城島は「DASH島」での作業を黙々としていたという。激走の足の痛みはもちろん、疲労骨折などしていないかとお茶の間が心配してしまうことからしても、やはり城島の存在感は今もなお、メインの関ジャニ∞を超えるものであったといえよう。