土屋アンナ、舞台降板騒動から1年で“売れた”!? 甲斐監督は自作ソング「ANNA」で恨み節
裁判が始まって1年。まったく和解のめどが立っていないモデルでタレントの土屋アンナ(30)と甲斐智陽監督(63)の舞台中止裁判。すでに弁護士と代理人だけが出廷して、5~6回の話し合いが続いており、裁判所からは和解勧告が出されている。
トラブルになった原因は、昨年8月に土屋が初主演する予定だった舞台『誓い~奇跡のシンガー~』を降板してしまったことだ。甲斐監督は、同舞台のサイト上で、「公的にも私的にも何らの正当な理由なく無断で舞台稽古に参加せず(中略)専らそのことが原因で同公演を開催することができなくなりました」と土屋を非難。一方で土屋は、これを「事実無根」と主張。原案になった『日本一ヘタな歌手』(光文社)の著者で“車椅子の路上シンガー”濱田朝美さんの許可がないまま舞台練習がスタートした経緯を知り、製作者側に不信・疑問を持って降板したと反論したのだ。
お互いの主張が平行線をたどる中、甲斐監督は「舞台中止は土屋が原因」と、3,026万円の損害賠償裁判を起こした。土屋について「ただの怠慢。(初舞台で)おじけづいた。初稽古の段階で、セリフを覚えてこず、台本も棒読みだった」などと、土屋批判を繰り返してきた。
そして先月28日、甲斐監督は新作舞台の記者発表会に登場した際、またも土屋を徹底批判。「(この作品は)心の優しい人じゃないとわからない舞台だよ。(土屋は)見たってわからない。あの人は共演者やスタッフに迷惑をかけるから、役者をしちゃダメな人。2度と仕事をすることはないし、口もききたくないよ」と“口撃”していた。
また自分で作詞・作曲した曲「ANNA」を披露。「♪お前は気取っているけど(中略)どうにか売ろうと思ったけど、弁護士に『裁判がもう1つ増えるからやめて』と止められた~」と歌い上げた。さらに、「僕は、損害賠償金を1~2割引いてあげてもいいと思っているけど、向こうが和解に応じる気配はまったくない。次(9月8日)の話し合いで決裂したら公開の場で徹底的にやりますよ」と、甲斐監督は鼻息荒く語っていた。
一方で土屋は、裁判は弁護士に任せるという姿勢を崩さず、芸能活動は順調そのものだ。ソロでの歌手活動10周年にあたり、ミニアルバム『LUCIFER』の発売予定(10月22日)。タイトルソングがサバイバルホラーゲーム『サイコブレイク』のテレビCMソングに決まった。バラエティ番組『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)の「よゐこの無人島0円生活」にも出演し、話題を呼んでいる。騒動以降、土屋の露出がやたら多くなっているのは事実だ。
男性週刊誌記者は、「最終的には金銭で決着がつくことになりそう。裁判が終わるまでは無口な方が得ですよ」と言っていた。確かに降板騒動なんか、世間はすっかり忘れている。ヘタに裁判に口を挟むよりも、『いきなり!黄金伝説。』で活躍する姿を視聴者に見せる方が好感度も上がるはずだ。アンナが健在ぶりを見せ続けている限り、裁判の行方はどうあれ、アンナの方に分があるだろう。
石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。