「ランナーのギャラは2,000万円」!? 最大のタブー、『24時間テレビ』のギャラ事情
放送まで約1週間に迫った『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系、30日放送)だが、今年はメインパーソナリティーに関ジャニ∞、また恒例企画の24時間マラソンをTOKIO・城島茂が担当とあって、2003年から続く、“ジャニーズ押し”の流れは顕在だ。そして近年では特に、同番組ではさまざまなヤラセ疑惑が報じられているが、今年は事件なしに放送を終えることができるのだろうか。
番組の出演者は、「チャリティーパーソナリティー」に「チャリティーマラソンランナー」といった、「ノーギャラ」をイメージさせる肩書を用いているものの、昨年8月発売の「フラッシュ」(光文社)で、各出演者のギャラ事情が赤裸々に明かされたことがあった。
「この報道に対して、昨年日本テレビはホームページ上で、『嵐のメンバーにはチャリTシャツのデザインを含め、メーンパーソナリティーを今年もボランティアで務めていただいております』と、異例のコメントを発表。しかし長時間の拘束、さらにはリハーサルなどもある中、事務所に対して一切ギャラが支払われないということはあり得ない。メンバーへの支払いはどうとでも言い逃れできることでしょうが、事務所に対しては確実に、例年数千万円単位のギャラが支払われていますよ」(テレビ局関係者)
さらに07年、番組開始から3年連続で司会を務めた萩本欽一が、66歳にして70キロのマラソンにチャレンジしたが、「親しい関係者に『よく決意しましたよね』と驚かれた萩本は、『だって、ギャラがいいんだよ。(指を2本立てて)コレだもん』とあっけらかんとしていたそうです。これはつまり、2,000万円ということでしょうね」(同)という。
さらにマラソンをめぐっては、近年はランナーの“ショートカット”疑惑など、不正を問題視する声があふれ返っている。
「ここ数年、一般視聴者が不正を監視すべく、コースを完全追跡した上にネット上で逐一報告をアップすることが恒例となっています。特に11年にランナーを務めた徳光和夫は、『1時間で1.8キロ移動すればゴール可能だった』というデータが浮上したため、批判が殺到。また13年2月に北斗晶が右膝の靭帯損傷の手術を受けるため入院しましたが、この原因は、チャリティーマラソンだったそうです。しかも局側は、前年のマラソンで負傷したことを連想させないため、入院時期を意図的に遅らせるよう指示したという情報も出ています」(週刊誌記者)
そして11年の企画では、“放送事故”が発生したことが話題に。
「オリエンタルラジオ・藤森慎吾が、『チョメチョメしたい女性』を匿名で語るというコーナーで、ベッキーの名前を出してしまったんです。すると、画面が夜景の静止画へと変わり、『このまましばらくお待ちください』と、しばらくの間放送がストップしてしまいました。その翌年は、我が家・杉山裕之が、素行不良によって九州に行かされることを、平成ノブシコブシの吉村崇がサプライズ発表。スタジオ内が微妙な雰囲気に包まれ、吉村のブログが炎上してしまった一件もありました」(同)
放送開始の1978年当時と比べて、視聴者だけでなく業界全体が“ヤラセ”や“トラブル”に敏感になっていることは間違いない。それでもチャリティーを全面に押し出し続ける同番組は、果たしていつまでこの姿勢を貫くことができるのだろうか。