KISSのジーン・シモンズ、うつ病に苦しむ人への「死ねよ」発言で大炎上中
ジーンの友人でヘヴィメタルバンド「モトリー・クルー」のベーシスト、ニッキー・シックスも、出演したラジオ番組で「KISSのファンである20歳の子があの発言を見て、『だよな。ジーンは正しいよな。死のう!』って思う可能性だってあるんだしさぁ」とジーンの発言を非難したことで、さらなる注目を集めることに。さすがのジーンもマズイと思ったのか、Facebookなどで謝罪声明を発表。「うつに本当に苦しんでいる人たちのことを考えずに、衝動的に軽はずみな発言をしてしまいました。私の発言に嫌悪感を抱いたみなさまへ、心よりお詫び申し上げます。うつは深刻な病であり、病に侵された人のことを思うと心が締め付けられそうになります。愛する人がうつに侵されるということは、とりわけつらいことでしょう。うつ病をはじめ、すべての病に苦しむ人たちの困難な状況に共感すると同時に、心から応援いたします」と反省の意を述べた。
過激発言で知られているジーンだが、KISSのライセンス商品を管理したり、レーベルやマーケティング会社を立ち上げるなど事業家・投資家でもあり、まともな発言も多い。「実はザンビアに住む1万4,000人の子どもたちを支援してる。服や食べ物を与えるとか、ささいなことだけどね。オレは、わざわざ会見なんぞ開いて『支援してます』なんて発表しねぇよ。世間からいいヤツだと思われるために支援してるんじゃないからさ」と言い、チャリティー自慢するセレブにジャブをくらわせたこともあった。
「今日が自分にとって唯一、最後の日なんだと思って毎日行動してる」と断言しているジーン。だからこそ、思ったことを口にしてしまうのかもしれない。苦境からアメリカンドリームをつかんだ強い人間であるジーンだが、うつ病はいつ誰がかかってもおかしくない一般的な病。他者への配慮が足りないといわれるのは、仕方がないのかもしれない。謝罪文を発表した今も炎上が続くジーン問題発言は、ロビンの件もあり、当分収まる気配はない。