「大コケ必至」評を見返したかった!? 映画『ルパン三世』試写会の「必死すぎる」演出
小栗旬がルパン三世役を演じる実写映画『ルパン三世』が4日、東京国際フォーラムホールで試写会を開催し、一般客に初お披露目された。上映前には、マスコミ取材も入れて舞台あいさつを開催。4,000人の観客を招いて「ワールドプレミア」と銘打ったこのイベントだが、「気合が入りすぎた演出に、マスコミから『必死すぎる』と失笑を買ってしまっていた」(映画ライター)との声も。
「演出がとにかくド派手で、ハリウッド映画のジャパンプレミア級の試写会でした。凝った照明、紙ふぶき、大音量でかかる布袋寅泰作曲のテーマ曲に加え、コンサートでよく見る火柱やダイナマイト爆発といった特殊効果が、舞台上で何発も上がりました。観客は大興奮でしたが、間近で受けるキャスト陣は、その度に爆音に怯えてビクビク。石川五ェ門役の綾野剛に至っては、『こういう演出、ほんとにやめてほしいです……』と真顔で漏らしていました」(同)
凝った演出により、イベントの終了時間も押しに押すことになったという。
「まず小栗1人が登場して、客席中央に特設された花道を歩き、そこで黒木メイサ、浅野忠信らキャスト陣を呼び込んで、全員で客席の喝采に答えるという演出の後、やっと舞台に戻ってあいさつがスタート。この時点ですでに時間は押していたんですが、さらに山本又一朗プロデューサーのあいさつが長かった。手のひらに書いてきたカンペを読んでいたんですが、結局30分押しになってしまいました。小栗が『プロデューサーの話が思いのほか長くて、皆さんビックリしたと思います』と報道陣にフォローしていましたよ」(同)
こうしたイベントでは、観客による写真撮影は禁止されるのが一般的だが、今回は「観客専用フォトタイム」を設ける演出もあったそうだ。
「司会者が、『撮ったからには、ツイッターやフェイスブックで必ず拡散してくださいね!』と繰り返しアナウンスしていました。遠くて撮りにくかった2階席の観客には、オフィシャル撮影の画像データがプレゼントされるという至れり尽くせりぶりだったそうです」(同)
根強いファンを多数擁する人気アニメの実写化で、「キャストの人選ミス」「大コケ確実」の前評判が目立つ同作。マイナスからのスタートだが、そのイメージを少しでも払しょくしたいという、制作側の必死さだけが目立ったイベントだったようだ。残念ながら「空回っている」と感じた報道陣が少なくなかったというが、ぜひ大ヒットを飛ばして、見返してほしいものだ。