安室奈美恵、独立騒動は「あり得ない話」!? 芸能界の黒幕による“マッチポンプ”説
安室奈美恵の“ギャラ”をめぐって勃発した独立騒動で、業界関係者の間に激震が走っている。古巣「ライジング・プロ」と安室は、長年“良好関係”を築いていると有名であり、近年になってギャラの取り分でモメるというのは「あり得ない話」(ライジングに近い関係者)といわれてきた。また、この一件の“黒幕”は、安室のコンサート制作を担当するプロモーター・西茂弘氏というが――。
事の発端は6日発売の「週刊文春」(文藝春秋)の記事だった。安室はかねてから、事務所に不信感を持っており、また契約内容にも不満を抱えていたとして、今年5月に「これでは奴隷契約です」とライジング幹部に独立を詰め寄り、すでに弁護士を通じた折衝が始まっているのだという。安室は6月には、個人事務所を設立しており、今後はライジングの系列会社「ヴィジョン・ファクトリー」と、安室が提示した報酬条件で契約を結ぶと、主張しているという。
「安室の契約は、本人がどこまで理解しているかはわかりませんが、業界人が見れば、高待遇すぎて絶対に驚いてしまう内容ですよ。あれ程の売り上げを出せるのに、いまだに歩合でギャランティが支払われているんですから。普通あのクラスになれば、当然月給制になって、売り上げのほとんどが社員やほかのタレントのギャラなど、会社運営の資金に回されるものですが、ライジングはそれをしないで安室に還元しているんですよ」(同)
同プロの所属タレントといえば、DA PUMPや平愛梨だが、「やはりプロダクションとしての収益は、ほぼ安室1人でまかなっているのが現状です。しかしライジングは、芸能以外の事業で成功を収めており、その収益だけで通常運行は十分可能な状態。社長の性格を考えても、奴隷契約といわれるような待遇は絶対にあり得ないです」(同)という。
さらにある音楽関係者は、安室独立の“仕掛け人”といわれている西氏についても、「そんなことをする人ではないと思う」と首を傾げる。
「たとえ安室と男女の関係だったとしても、お金目当てで独立を促すというのは考えられないですよ。制作に一本槍な人で、これまでもこんな儲け話はいくらでもあったはずですが、そうした疑惑さえ出てこなかった。今回の独立騒動には、さらなる黒幕が存在するのではとみられています」
この関係者が睨む“黒幕”とは、マッチポンプを起こして安室からの搾取を目論んでいるのではと語る。
「まんまと黒幕にそそのかされてしまった安室は、独立を画策するようになった。その情報を黒幕は週刊誌にリークして、騒動を起こす。そして黒幕自ら騒動の火消し役を買って出て、解決した見返りに安室の利権の一部を奪い取る……。この手口は、昔から“芸能界のドン”と呼ばれる大手芸能プロ社長の、常套手段なんです」(同)
そして前出の関係者と同じく、「やはりライジングと安室が、お金でモメるのは考えられない」と断言する。ネット上では「安室は働かされすぎ」とも言われているが、「彼女のスケジュール管理や活動方針などは、全て本人が思うようにやっているはずですよ」(同)とのこと。さて、安室に「奴隷契約」と吹き込んだ人物は、果たして今回の騒動で何を得るのだろうか?
(須田恭也)