カルチャー
「女らしさ」とは作られた約束事に過ぎない
2014/07/24 20:00
シモーヌ・ド・ボーヴォワールは、「人は女に生まれるのではなく、女になるのだ」と、女らしさが社会的に作られた約束事に過ぎないことを主張した。
つまりこれは、生物学的に女として生まれた人間に、「女という規範や美徳」という文化的な女性性を後天的に学習させることで「女」はつくられる――という、永きにわたり混同されてきた(そして今もされている)「セックス」と「ジェンダー」の相違の暴露であった。
「人は女に生まれるのではなく、女になるのだ」
この言葉は、女性だけの問題ではなく、男性もまた、生物学的に男として生まれた人間に、「男という規範や美徳」という文化的な男性性を学習させることで後天的につくられてきたものであることを示している。
最終更新:2014/07/24 20:00