ワースト2位の剛力彩芽、SMAP・木村拓哉『HERO』独走! 夏ドラマ初回視聴率ランク
多くの続編モノが顔を揃えている夏ドラマ(午後8~10時台)がそれぞれ初回放送を終えた。SMAP・木村拓哉主演ドラマ『HERO』(フジテレビ系)が初回26.5%(ビデオリサーチ調べ、 関東地区/以下同)を獲得したことが大きなニュースとなったが、そのほかの作品はどのような数字が出たのだろうか? ベスト&ワースト3位を中心に振り返りたい。
大差をつけて初回トップを飾ったのは、13年ぶりに連ドラでカムバックした木村の代表作『HERO』。今回は夏の放送ということもあって、トレードマークだった茶色のダウンジャケットは脱ぎ去り、舞台となる東京地検城西支部のメンバーも一部入れ替わった。26.5%という高視聴率は今年放送されたドラマの中でも最高記録となったが、21日放送の2話では19.0%と、一気に視聴者離れが加速。昨秋の主演作『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』(TBS系)が不発に終わっただけに、これ以上の下降は避けたいところだろう。
ベスト2位は、毎回異なる脚本家&キャストが出演するオムニバス形式のドラマ『おやじの背中』(TBS系)。13日放送の第1話は、田村正和と松たか子が1998年放送のドラマ『じんべえ』(フジテレビ系)以来、16年ぶりに共演することで話題となり、15.3%と好スタート。とはいえ2話は役所広司&満島ひかりがメインの作品で9.2%に下がってしまったため、出演者や脚本家によって数字の変動が激しいドラマとなりそうだ。
3位は、藤原竜也の約13年ぶりの主演ドラマ『ST赤と白の捜査ファイル』(日本テレビ系)で、初回は13.6%を獲得した。藤原演じる法医学のスペシャリストと警部・岡田将生を中心に、ST(科学特捜班)のメンバーが難事件に挑むストーリー。昨年4月に『ST 警視庁科学特捜班』として単発放送された作品の連ドラ化で、初回は第1作の10.5%を上回った。
続いて、残念ながらワースト3位に入ってしまったのは、小泉孝太郎主演『ペテロの葬列』(TBS系)で、初回は9.1%と1ケタスタートだった。昨夏に同枠で放送された『名もなき毒』に続き、作家・宮部みゆきの作品を原作にした「杉村三郎シリーズ」の第2弾。前作は初回13.1%を獲ったものの、最終回は8.7%にまで低下。今作もネット上では「面白い」「見応えのあるドラマ」と内容に対する好評価も見受けられるが、続編はどこまで数字を伸ばせるだろうか?
2位は柳葉敏郎にとって15年ぶりの連ドラ主演作『あすなろ三三七拍子』(フジテレビ系)で、15分拡大で放送された初回は7.7%と、厳しいスタートを切った。同作は廃部危機にある大学の応援団を救うため、50歳の中年サラリーマンが団長に就任して奮闘するストーリー。共演には剛力彩芽、反町隆史、風間俊介らが名を連ねているが、これまで放送された「火9枠」の初回視聴率では、最も低い数字だったという。
そして、今期の初回ワースト1位となってしまったのは、初回2時間スペシャルで放送された寺脇康文主演『ラスト・ドクター ~監察医アキタの検死報告~』(テレビ東京系)で、視聴率は7.0%だった。放送はテレ東の金曜8時台で、前期の名取裕子主演『マルホの女~保険犯罪調査員~』が平均視聴率7.0%で最下位となった枠。もともとの視聴率がほかの民放よりも低めなテレ東ということもあり、今期の最終結果もワースト3位入りはほぼ確定的だろう。
このように初回放送はトップの『HERO』と最下位の『ラスト・ドクター』で3倍以上もの差がついた波乱の夏ドラマ。その他の作品ではKis‐My‐Ft2・玉森裕太『信長のシェフ』(テレビ朝日系)が初回9.7%、Hey!Say!JUMP・山田涼介主演『金田一少年の事件簿N(neo)』(日本テレビ系)は12.4%で7位に着いたが、最終話までに猛追する作品、または転落する作品は出てくるのか、視聴率の変化に期待したい。
【2014年夏ドラマ(午後8~10時台、民放5局)初回視聴率一覧】
1位『HERO』(フジテレビ系・月曜午後9時) 26.5%
2位『おやじの背中』(TBS系・日曜午後9時) 15.3%
3位『ST赤と白の捜査ファイル』(日本テレビ系・水曜午後10時) 13.6%
4位『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系・木曜午後10時) 13.3%
5位『ゼロの真実~監察医・松本真央』(テレビ朝日系・木曜午後9時) 13.1%
6位『若者たち 2014』(フジテレビ系・水曜午後10時) 12.7%
7位『金田一少年の事件簿N(neo)』(日本テレビ系・土曜午後9時) 12.4%
8位『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系・水曜午後9時) 11.9%
9位『同窓生 ~人は、三度、恋をする~』(TBS系・木曜午後9時) 10.9%
10位『家族狩り』(TBS系・金曜午後10時) 10.5%
11位『東京スカーレット~警視庁NS係』(TBS系・火曜午後10時) 9.8%
12位『GTO』(フジテレビ系・火曜午後10時) 9.7%
12位『信長のシェフ』(テレビ朝日系・木曜午後7時58分) 9.7%
14位『ペテロの葬列』(TBS系・月曜午後8時) 9.1%
15位『あすなろ三三七拍子』(フジテレビ系・火曜午後9時) 7.7%
16位『ラスト・ドクター ~監察医アキタの検死報告~』(テレビ東京系・金曜午後7時58分) 7.0%