子どもの関係は広がっても……私立小ママのお付き合いは“付かず離れず”がいい!?
ハガキで「ランチ会企画しました」と知らせてくるなど、積極的にご縁を大切にされるママもいますが、就業時間帯のため私は参加ができない状況です。場所も都心ではなく、学校の近くですし、専業主婦率が高いので、曜日も時間帯も合いません。その後の父母会を観察すると、ランチ会に集まった人同士は仲よくなったみたいですよ。6年間クラス替えのない慶應幼稚舎なら、なるべく参加していい印象を持たれた方が、賢明かもしれませんけどね。慶應は慶應でも慶應義塾横浜初等部のように、学校が「親同士の連絡先交換は禁止」と決めている学校もあるようです。確かにクラスでのできごとに尾ひれがついて伝わるので、学校としてはやりにくい場面も出てきますよね。これから最低12年同じ学校に通うわけだし、親のトラブルが子どもたちに影響しても嫌なので、付かず離れずの関係でいいんじゃないかと思いますが、甘いのかしら?
先日、父母会があり、帰りに学校の近くの喫茶店で1人ごはんを食べていたら、2年生のママたちが入ってきました。「○○ちゃんちはなにやってる人」「家はどこ?」「二子玉ならけっこういいおうちね」……出るわ出るわウワサ話(笑)。だから、個人的に仲よくするのが嫌なんですよ。クラス名簿の住所からストリートビューを見るのが当たり前の時代らしいので……。クラス名簿といえば、緊急用に家の電話番号と携帯電話と住所の書かれたものが配布されていますが、いまのご時世、全学年ではなくクラスのみです。「掲載を拒否する方には、お配りできません」とのことでしたが、さすがに拒否る方はいませんでしたね(笑)。
そういえば、保育園でベネッセの“しまじろう(こどもちゃれんじ)”を娘の名前で契約していましたが、英語教材など、たくさんダイレクトメールが届いていました。娘の名前で届くものは、ベネッセの漏えいだったのですね。個人情報の保護と漏えいのチェックを兼ねて、これからは犬の名前で契約してみようと思います。
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では6歳の愛娘の子育てに奮闘中。