逮捕されたシャイア・ラブーフ、ホームレス追いかけ&放尿の余罪に米マスコミもドン引き
次世代のハリウッドを担う俳優だと期待されていたシャイア・ラブーフ。米ディズニー・チャンネルの人気コメディ『おとぼけスティーブンス一家』(2001~03)で主人公を演じ、天才子役として知名度を上げたシャイアは、『アイ,ロボット』(04)、『コンスタンティン』(05)で存在感のある脇役を演じ、子役から俳優へと見事脱皮。作品を見た巨匠スティーヴン・スピルバーグに気に入られ、07年以降には、大作映画『ディスタービア』『イーグル・アイ』『トランスフォーマー』の主演に立て続けに抜てきされ、瞬く間に世界的な大スターとなった。
しかし、インタビューで毒舌ぶりが目立つようになり、挑発的な性格だとタブロイドにマークされるように。予想が的中するかのように、07年11月に午前2時に泥酔状態で薬局チェーン店に入り不法侵入罪で逮捕。08年には飲酒運転していたところを信号無視した車に衝突されるという大事故に巻き込まれ、左手の指を2本切断。12年にはロックバンド「シガー・ロス」のミュージックビデオにチンコ丸出しで出演。色情狂女を描いたデンマーク映画『ニンフォマニアック』(13)では本番セックスシーンに挑むなど、過激路線に走りだす。
13年になると、ブロードウェイミュージカル『オーファンズ』の共演者アレック・ボールドウィンから態度が生意気だと目をつけられ対立。舞台を降板させられてしまい、世間に向けて恨みつらみを発信するように。プライベートでもサインを求めてきたファンに暴言を吐く、具合が悪くて嘔吐している女性の様子を携帯で執拗に写し、止めに入った男性に殴られるなど、彼の態度はあまりにもひどいと伝えられるようになった。昨年末には監督した短編映画が盗作だと発覚し、それに関する謝罪の言葉も盗作であることが判明。今年に入り、バーでまたケンカしたと報じられたかと思ったら、「公の場からの引退」を発表するなど迷走が続き、2月に開催されたベルリン国際映画祭のレッドカーペットには、タキシード姿に「オレはもう有名人じゃないし」と書かれた紙袋を頭にかぶり登場。この行動はユーモアがあると好意的に捉えられ、まだ若いのだし、放置してあげようという空気が流れた。
しかし、それから半年もたたないうちに、シャイアはまた問題行動を起こしてしまった。
米芸能誌「USウィークリー」によると、シャイアは6月26日夜、ブロードウェイミュージカル『キャバレー』の観客席から、舞台で演技をしている役者に向かって大声で暴言を吐いたり、近くに座っていた観客の尻を叩くなどの嫌がらせをしたり、劇場内は禁煙であるにもかかわらずひっきりなしにタバコを吸い続けるなど、舞台を妨害する行為を取り続けたとのこと。第一幕が終了し途中休憩に入ると、シャイアは警備員に外に連れ出され、警察官により治安びん乱行為と不法侵入容疑で逮捕された。連行されるシャイアは、目に涙を浮かべていたという。
一方、米ゴシップ芸能サイト「TMZ」は、シャイアは泥酔しており、舞台の上にいる役者の尻をつかんだ後、突然怒りだし、何人かに向かって唾を吐いたという目撃情報を紹介。警備員に対して、「オレ様が誰だか、わかってんのか? オイ、こら!」と暴言を吐き、手錠をかけた警察官に対しても悪態をついていたと伝えた。警察署に到着後も、警察官の足元に唾を吐いたとのことで、シャイアは一晩拘置所で過ごし、翌朝、無罪を主張。その後、釈放されたが、今後、裁判所に出廷することになっている。