杏『花咲舞』がトップ完走、SMAP・香取はワースト3位! 春ドラマ視聴率ランキング
4月スタートの民放の春ドラマ(午後8~10時台)が、それぞれ最終回を迎えた。今期は多くの警察、刑事モノドラマが乱立する一方、『半沢直樹』(TBS系)がヒットした池井戸潤氏が原作のドラマも2本登場。全話の平均視聴率ではどのような順位となったのか、ベスト&ワースト3位を中心に振り返る。
高視聴率を獲得し、春ドラマトップに輝いたのは杏主演『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)で、全10話の平均視聴率は16.0%(ビデオリサーチ調べ、 関東地区/以下同)だった。池井戸氏の作品が原作で、杏が女版“半沢直樹”を好演。上川隆也とのコンビで銀行内のトラブルを解決する物語で、初回に17.2%を記録後もトップの座を守り抜いた。
続くベスト2位に入ったのは、同じく池井戸氏が原作で唐沢寿明主演の『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)で、平均視聴率は14.5%。『半沢』のスタッフや一部出演者が再集結していることもあって放送前から注目度の高い作品だったが、初回は14.1%と『花咲舞』を超えることはできず。2~5話まで11~13%台だったものの、ドラマの展開同様に巻き返しに成功し、最終回は17.6%の最高視聴率で幕を閉じた。
ベスト3位に滑り込んだのは、小泉今日子と中井貴一が主演を務めた『続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)。2012年1月~3月に放送されたドラマの続編で、今回は坂口憲二、内田有紀らおなじみのキャストに加え、長谷川京子、柴田理恵、加瀬亮が新キャストで参加。第1期の平均視聴率12.4%を超え、今回は平均12.8%と、続編でも安定した数字を稼いだ。
次に、ここからご紹介するのは、低視聴率のためワースト3位に入ってしまった作品。まずワースト3位はSMAP・香取慎吾主演『SMOKING GUN~決定的証拠~』(フジテレビ系)で、平均視聴率は7.3%だった。第1話は10.3%で初回視聴率ランクで9位に着いていたが、好調な『花咲舞』の裏だけに7話では5.8%を記録するなど、低迷を続けた。昨春の主演作『幽かな彼女』(同)の平均11.5%を大幅に下回る結果になってしまったが、“低視聴率俳優”から脱却できるのか、次作での奮闘に期待したい。
ワースト2位は、舘ひろし主演で橋田壽賀子が脚本を担当したホームドラマ『なるようになるさ。』(TBS系)。昨夏に放送された第1期は平均12.6%だったが、今回の続編は一転して平均7.1%に減少。関ジャニ∞・安田章大、Hey!Say!JUMP・伊野尾慧とジャニーズタレントが2人出演していたものの、5話では5.6%の最低視聴率を記録してしまった。7月から次枠で放送される水川あさみ主演『東京スカーレット~警視庁NS係』では、数字を伸ばすことができるだろうか?
そして、今期のワースト1位は“サスペンス界の女王”とも言われている名取裕子主演の『マルホの女~保険犯罪調査員~』(テレビ東京系)で、平均視聴率は7.0%だった。北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎が出演した前期の『三匹のおっさん』は平均11.6%をマークしたが、『マルホの女』は初回(8.4%)のワースト3位から、最下位に降格。昨秋に新設された金曜8時のドラマ枠の中で、今作が初めてワースト1位となってしまった。
その他の作品では、尾野真千子主演の月9ドラマ『極悪がんぼ』(フジテレビ系)が平均9.9%で8位、嵐・二宮和也主演『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(日本テレビ系)が9.8%で9位に入った。7月からの夏ドラマは、SMAP・木村拓哉主演の月9『HERO』(フジテレビ系)をはじめ、『GTO』(同)、『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)、『信長のシェフ』(同)と、続編作品も多く登場するが、初回を高視聴率で制するのはどの作品になるのか、放送開始を楽しみに待ちたい。
【2014年春ドラマ(午後8~10時台、民放5局)平均視聴率一覧】
1位『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系・水曜午後10時) 全10話/16.0%
2位『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系・日曜午後9時) 全9話/14.5%
3位『続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系・木曜午後10時) 全11話/12.8%
4位『BORDER~警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(テレビ朝日系・木曜午後9時)全9話/12.2%
5位『アリスの棘』(TBS系・金曜午後10時) 全10話/11.0%
6位『MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~』(TBS系・木曜午後9時)全10話/10.8%
7位『ビター・ブラッド』(フジテレビ系・火曜午後9時) 全11話/10.7%
8位『極悪がんぼ』(フジテレビ系・月曜午後9時) 全11話/9.9%
9位『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』全11話/9.8%
10位『TEAM~警視庁特別犯罪捜査本部』(テレビ朝日系・水曜午後9時)全9話/9.4%
11位『ホワイト・ラボ~警視庁特別科学捜査班~』(TBS系・月曜午後8時)全11話/7.9%
12位『ブラック・プレジデント』(フジテレビ系・火曜午後10時) 全11話/7.5%
13位『刑事110キロ』(テレビ朝日系・木曜午後7時58分) 全6話/7.4%
14位『SMOKING GUN~決定的証拠~』(フジテレビ系・水曜午後10時)全11話/7.3%
15位『なるようになるさ。』(TBS系・火曜午後10時) 全10話/7.1%
16位『マルホの女~保険犯罪調査員~』(テレビ東京系・金曜午後7時58分)全9話/7.0%
※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。小数点第二位以下を四捨五入。