コラム
噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第224回】

キマりすぎな爽やかデート写真が疑惑を生む、「セブン」の沙也加熱愛スクープ記事

2014/06/10 21:00

 だが問題、いや気に入らないのは記事のタイトルである。息子に彼女の存在を伝えていないのに、彼女とのお付き合いは「愛息のために!」だって。あまりに事実関係を無視した勝手なタイトル付け。お相手の女性にも失礼だろう。しかもタイトルだけでなく、記事全体に流れるのは完全なる男目線だ。

「男なのに、多忙なのに、1人育児に奮闘してきた松平。幼稚園への自転車で送り迎えもするし、毎朝お弁当も作る」

 確かに立派ですよ。でも多くのシングルマザーにとって、これは当たり前、しなくてはいけない最低限のことだし、そもそも松平は住み込みのお手伝いさんまでいる(今は通いらしいが)。それなのに、男だからって持ち上げすぎだろ。いつも思うことだが、女性週刊誌は“女性”と銘打っているのに、歴代の編集長はほとんど男だし、記事もおっさん臭く、女を小馬鹿にした男目線の記事は実は多い。これは女性週刊誌最大の問題でもあると常々思っている。

 それはさておき、もう1つの本題である。すっごく気になったのが、松平が息子に作る弁当だ。「毎朝6時に起きて、長男のためにお弁当を作るのが日課で、それもキティちゃんのキャラ弁やサッカーボールの形をしたおにぎりなど、工夫を凝らしたものばかり」らしい。松平健とキャラ弁。一見ミスマッチのようだが、よく考えればそうでもないような――。いろんな意味でキャラ弁作っている健サマの姿を見てみたいと切実に思ってしまった。

 3位は、一瞬で秒殺されてから、後から「うん?」と考えてしまうような微妙もの。妙に妄想を掻き立てる記事である。

 結婚以降、浮いた話などほとんどなかった唐沢寿明に、初“不倫”疑惑報道が飛び出した。唐沢は自身の51歳のお誕生日に妻・山口智子とは別の20代の女性と食事をしたという。高級焼き鳥店で4時間、さらにホテルのバーで1時間――。2人きりではなかったようだが、芸能人はカモフラージュが上手。スワッ! 愛妻家・唐沢もついに山口を裏切り、浮気に走ったか! 今後どんな修羅場が待っているのか! と普通はなる。しかし相手を聞いて力が抜けた。この妙齢の女性は、ものまねタレントの福田彩乃だったから。まずは「ない!」と即断。しかし、よくよく考えれば――「ない」という判断材料は、ない。今は女性お笑い芸人だってモテる時代だ。テレビでものまね変顔をしている福田だって、プライベートでは20代の女性だ。51歳の唐沢と25歳の福田。何かあってもおかしくはない。怪しくなくはない。持って回った言い回しだが、そうとしか言いようがない。

 「ない」と思う。でもあったらあったで、すっごく面白い。2人は真剣に熱愛関係にあったなんて、超スクープだ。でも――やっぱり「ない」か? うーん。悩む。

最終更新:2014/06/10 21:00
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