TOKIOの本職は「アイドル」、城島茂が断言! 高視聴率でもCDが売れない理由を考察
「TOKIOのみなさんの本職は何ですか?」
5月23日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にゲスト出演したTOKIO。曲を披露する前のトークで、19歳の視聴者から寄せられた質問が冒頭のものだ。ある時は畑を耕し、またある時はソーラーカーで日本を一周、荷物だって宅配する。島を開拓し一軒家を建築、最近はラーメンも作り始めた(しかも小麦から作る)。農業、土木、宅配、そしてバンド。夏フェスにも出る、もちろんドラマにも出ている。
ネット等では、かねてからよくネタにされる問題であったが、ついに本人たちにこれが投げかけられたのだ。質問を聞いた当のメンバーも大ウケで、城島茂リーダーが最高の笑顔で言った。
「アイドルです!」
この一言で、“TOKIO本職問題”は「アイドル」ということで決着がついた。なんでもできるアイドル・TOKIO。なかでもその多くを挑戦してきた番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)は、毎回高視聴率を弾き出している。最近の放送でも、DASH島で建築中の舟屋に階段を設置するための床穴を作り忘れたリーダー→それを大らかに受け止める松岡昌宏→その優しさに感激して泣くリーダー→山口達也がもらい泣き→その後、くりぬいた穴部分の板を「まな板にしようぜ!」と松岡が提案し盛り上がる、といったくだりで友情の熱さをアピールし、20%を越える視聴率を獲得した。茶の間の好感度はものすごく高い。
不思議なのは、そんなTOKIOなのに本職=アイドル業の核でもあるCD売り上げが、ジャニーズ内では最下位クラスという点。
5月に発売されたばかりの最新シングル「LOVE,HOLIDAY.」のオリコンチャート初動売り上げは、約1万7,000枚。決して少ないセールスではないのだが、ジャニーズ事務所比だと少なめだ。他ジャニーズの最新シングル初動をみると、嵐が約50万1,000枚、Kis-My-Ft2が約20万3,000枚、Sexy Zoneが約15万1,000枚、SMAP約13万9,000枚。
TOKIOの枚数が嵐の30分の1というよりも、約3万4,000枚の中山優馬の半分と考えると、「おお」というリアリティを感じる。とはいえ、3種4種でのバージョン違いリリースやランダムのカード特典、購入者向けファンイベントなど、特典モリモリが当たり前になっている中での「2種売り特典ナシ」は、TOKIOらしい潔さを感じる。
それでも、テレビの視聴率はジャニーズトップどころか、『DASH』は全民放バラエティーでトップを記録することもあるくらい、みんなからの人気者だ。でもCDは買ってもらえないという不思議……。TOKIOはみんなの人気者であるがゆえ、「自分が応援してあげなきゃ!」感が薄くなっているのかもしれない。1人で何枚も買って応援してあげなくてもいい気持ちになるというか。むしろTOKIOが応援してくれる立場だったりもして。
また、国分太一司会の生活情報バラエティー『いっぷく!』や、長瀬智也主演ドラマ『クロコーチ』(ともにTBS系)など『DASH』以外の番組では視聴率に苦戦する場合があるようだ。やっぱり、多くの茶の間が求めているTOKIOは、野菜や家を作っている姿なのだろうか。となると、果たして本職は本当にアイドルなのか、もう一度考えてみるべきかもしれない。
いや、それでもきっと最高のスマイルでリーダーは胸を張って言ってくれるだろう。「アイドルです!!」と。
(太田サトル)