「ホステス呼ぶな!」故・渡辺淳一氏、偲ぶ会の会場選びで夫人がブチ切れた理由
4月30日、前立腺がんのため80歳で亡くなった作家の渡辺淳一さん。『失楽園』(講談社)、『愛の流刑地』(幻冬舎)など男女の性愛を赤裸々に描いた名作を生んだ一方、プライベートでも多くの豪快エピソードを遺した。「性豪」を自称し、女優たちの恋のうわさ、銀座での豪遊伝説など“夜の話題”には事欠かず、そのキャラクターで多くの人に愛されていた。
渡辺は「作家はギラギラした俗な野心を大事にしなくてはダメ」と語り、自身が選考委員を務める文学賞の受賞パーティーに、多くのホステスをはべらせて注目を浴びていたという。
「渡辺先生は吉行淳之介、松本清張らと、誰が一番ホステスを多く呼べるかを競い合っていました。有名な文壇バー『グレ』や『ザボン』の人気ホステスには、1つのパーティーで複数の作家から招待状が届きます。そのホステスが誰を選ぶのか、渡辺先生らは火花を散らしていたそうです。最近は、おとなしい作家ばかりになったため、パーティーは渡辺先生の独壇場でしたね。大沢在昌、東野圭吾あたりは、現在も銀座遊びをしていますが、渡辺先生の足元にも及ばない地味なレベルです」(出版関係者)
一晩遊べば10万円以上の浪費は軽く、最盛期には30万円ほどポンと使っていたといい、その軍資金につながる仕事選びには人一倍厳しかったとか。
「とにかくギャラにうるさく、新聞・雑誌連載以外の単価が安い仕事には目もくれなかった。特に新聞連載は、一作品で家が一軒建つといわれるほどギャラがよく、単行本化された分の印税も入ってくるおいしい仕事。絶対に断らなかったそうです」(同)
さらに、亡くなった後も、渡辺さんの女遊びをめぐって、こんなトラブルが発生しているという。
「渡辺先生を偲ぶ会が7月に行われるのですが、その会場選びで揉めてしまったそうです。ある出版社が会場として、直木賞の受賞パーティー会場としても使われている『東京會舘』を予約したんですが、後になって奥さんら遺族が『銀座に近い東京會舘だと、ホステスがたくさん集まってしまう』と激怒したんです。出版社は、すでに新聞に告知も打っていたので大騒動となり、急きょ渡辺先生と交流のあった38社もの出版社と遺族との話し合いが行われました。会場選びは二転三転し、結局、東京會舘とさほど離れていない帝国ホテルに決定。しかし、渡辺先生の女遊びは“芸の肥やし”とみられていましたが、奥さんは内心許していなかったようですね」(同)
偲ぶ会ではさらに、かつて共に渡辺さんとの不倫関係がささやかれ、犬猿の仲といわれる川島なお美と黒木瞳のニアミスも懸案事項という。死してなお“女性問題”で騒がせる渡辺さんは、ある意味アッパレか?