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明治大学の“嵐の授業”に潜入レポート! 気になる授業内容と上映PV、講師の実態に迫る!

2014/06/01 08:00

――今回の講義では、「truth」以前/以降についての考察がなされていましたが、そのターニングポイントが嵐のブレークにどう関与したのかを、もう少し詳しく教えてください。

:「truth」より前の嵐というのは、講義中も述べた通り、「ジャニーズっぽい」グループでした。「ジャニーズっぽい」とは、つまりジャニーズ独特の“少年性”を持っているという意味です。「Happiness」のPVなんかは、その少年性スタンスの極みのような作品でした。しかし「truth」のPVでは、そういった要素がなくなってしまい、嵐は終わりを迎えたとも言えますが、この「truth」によって彼らは大ブレークを遂げた。僕はそれが面白いと思うんです。

「少年性」って、つまりは「男性性」であって、その魅力は若い女性を中心にしか伝わらない。けれど「truth」で少年性を排除し、「脱・性化」したことで、老若男女に愛されるグループになったんです。ジャニーズファンには、「もう嵐はジャニーズではない」という判断をする方もいますが、それもよくわかります。ただ、今でも嵐は、デビュー当時の魅力も持ち合わせていると思いますけどね。

――最後に、今後の講義の展望を教えてください。

:嵐は、ジャニーズ独特の“少年性”でブレークしたわけでなく、各メンバーがそれぞれドラマで主演を張れるようになってから開花したという本当に独特なグループ。この不思議な魅力について、今後もさまざまな角度から考察していきたいと思っています。

 取材中、「昔、TOKIOのファンクラブに入ってました」と明かし、古くからのジャニーズファンとしての一面も見せてくれた関先生は、6月11日に『隣の嵐くん―カリスマなき時代の偶像』(サイゾー)を刊行予定。同書は、講義用のテキストを念頭に置いて書き下ろされたというもので、嵐ファン必携の1冊。「どうしても受講したい!」というアナタは、ぜひ先生の本を手に取ってみては?

関修(せき・おさむ)
明治大学法学部非常勤講師。専門は、フランス現代思想、文化論(主にセクシュアリティ、精神分析理論、ポピュラーカルチャースタディ)。1994年より同大学で非常勤講師を務め、現代思想を通して「美男(=イケメン)」カルチャーの意義を考える「美男論」などの授業を担当。著書に『美男論序説』(夏目書房)などがある。

最終更新:2014/06/01 08:00
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