明治大学の“嵐の授業”に潜入レポート! 気になる授業内容と上映PV、講師の実態に迫る!
嵐では相葉ファンという関先生
学生からの支持も高い“嵐の授業”。講義を終えたばかりの関先生に、あらためて取材を敢行。ネットの反響について、授業の真の狙い、さらには関先生自身が嵐ファンか否かなど、“嵐の授業”の気になるところをお聞きした。
――“嵐の授業”、ネットでものすごい反響ですね。
関修先生(以下、関):まさか講義自体がこんなに話題になるなんて。これまでもSMAPなどのタレントを題材にした授業は行っていましたが、Twitterが普及したせいか、昔では考えられないスピードと範囲で話が広がったようですね。
――想像以上に男子学生が多い印象ですが。
関:この「自由講座」は、法学部の学生限定の授業。明治大学の法学部は、女子より男子が多いため、必然的にこの講義の男子率も高くなります。昔に比べれば男子諸君も、嵐というか、男性アイドルへのアレルギーも薄いようですし、皆さん真面目に講義を受けてくれていますね。全体では定員300名の講義で、抽選制で選ばれた学生が受講しています。
――“嵐の授業”の内容と狙いを教えてください。
関:嵐が、「時代は嵐」と言われるまでのトップアイドルグループへと成長していく遍歴を、デビュー時からのPVを順番に見ながら追っていくという内容です。講義数の都合上、全てのPVを考察するのは難しいですが……。
なぜ嵐を題材にしたかについてですが、僕は元から、芸能人に限らず“身近なもの”を学問に取り入れようと考えていました。あらゆる物事について「なぜだろう?」と考えることが学問の第一歩ですからね。例えば僕の場合、嵐の相葉くんファンなんですが、自分がなぜ相葉くんが好きなのかを説明することになった場合、ただ「好き」というだけでなく順序立てて「なぜ好きなのか」を説明する必要がありますよね。物事の起源について調べて、道筋を立てて考察する。学生の皆さんには、この講義を通して、こうした学問的な考え方を身につけてほしいと思っています。
――関先生は相葉くんファンなんですね! では、なぜ相葉くんが好きなのでしょうか?
関:メンバーの中で一番独特な「語り口」を彼がするからです。大学で講義をしたり、物を書いたりするなど、「言語」に携わる仕事をし、さらに精神分析をやっている僕にとっては、相葉くんの「次に何を語りだすかわからない」という部分に惹かれてしまいます。彼は「予測不可能性」の魅力を持ち合わせているわけです。また、嵐のメンバーは、そんな相葉くんのことを理解しながら、彼に話を振り、それをイジる。お互いの個性を理解し合い、それぞれの役割を果たしているという点は、嵐の大きな魅力ですよね。