Sexy Zone・菊池風磨の「インテリ」売りは勝算ナシ? 高学歴ジャニーズで気になること
「ロシアに隣接する国・地域は?」
「……ペルー」
5月12日の『Qさま!!』(テレ朝系)に出演した、Sexy Zone・菊池風磨が出した冒頭の解答はちょっと衝撃的だった。続けて、「韓国」と答えるが、もちろんこれも不正解。その後、「北朝鮮」と答え、ようやくクリア。同じSexy Zoneのメンバー佐藤勝利と中島健人との出演だったが、風磨が想定していた「中国」と「モンゴル」を、2人が先に答えてしまったからテンパってしまったらしい。それにしても、「ペルー」か。南米大陸だぞ。風磨に大学などで「ペルー」というあだ名がつかなかったかどうか、ちょっと気がかりだ。
解答しながら「苦手なんですよ~」と言っていた通り、地理系は得意じゃなさそうで、写真を見て国名を当てるクイズでも、「バッキンガム宮殿と近衛兵」や「リオデジャネイロのキリスト像」といった、かなりわかりやすい写真が出ても、当てられず。でも、ランダムに並んだひらがなを意味のある言葉に並べかえるクイズでは、「はちとあらぶず」→「あぶはちとらず」と鮮やかに答えていた。ところが、最後のクロスワード問題では、勝利が2問、健人が1問正解して風磨につないだものの、焦っているのか「あ~、もう!」とキレかけて解答が導き出せない。
まだ高校生の勝利は別として、健人は明治学院大学、風磨は現役慶應義塾大学の学生だ。特に風磨は、偏差値的には一般的にもトップクラスの一流大だし、今回もそういった「イケメンインテリ軍団」での出演だ。でも、この放送を見ていると、ジャニーズタレントの学歴・インテリ売りは果たして本当に必要なんだろうかと思えてくる。
お茶の間的には、「賢いジャニーズ」は嵐・櫻井翔1人でもう十分で、それ以上はいらないかもしれない。もちろん今回のようにクイズ番組での需要はあるだろうし、ゆくゆくはキャスター仕事も獲得できる可能性だってある。しかし、キャスター系の仕事をするジャニーズは、慶應大学出身の櫻井や明治大学出身のNEWS・小山慶一郎がいる一方で、V6・井ノ原快彦、TOKIO・国分太一、SMAP・中居正広にKAT-TUN・亀梨和也などなど、全然学歴重視ではない顔ぶれが並んでいるのも事実である。
インテリ系クイズ番組でお茶の間が「すげえ!」と思う解答のハードルは、それなりに高い。お茶の間的な平均ラインで、わかりそうでわからないところを鮮やかにクリアして、「へぇ~」と感心させることも必要だ。または、平均ラインから大幅に下の解答で笑いを取る「おバカ」ジャンルも1つの正解。「ペルー」も、そっちだったら満点の答えだ。超面白い。「どうした? 慶應大!」とか、いじれるキャラやポジションだったら、答える側も進行する側も、テレビを見てる側もそれぞれ楽になれそうだ。しかし、風磨を見ているとそれはなかなか難しそうだ。
おバカで可愛がられた方が好感度を得られるような気もするのだが、それは余計なお世話なんだろうか。もしくは、せっかくのジャニーズなんだから、恵まれた身体能力をいかして、『VS嵐』(フジテレビ系)や『TORE』(日本テレビ系)といったアクションゲーム番組での活躍が、一番親和性が高そうな気もする。
19日放送の『お試しかっ!』(テレビ朝日系)では、「帰れま10」のコーナーにメンバー5人全員で出演し、ロッテの人気お菓子ランキングを当てるのに挑戦していたSexyZone。身近なテーマということもあって、背伸びもせず、5人でワイワイ一喜一憂する様は、とても楽しそうでキラキラに見える。この等身大の感じでいい気がするけれど、ジャニーズのインテリ売りはこれからも続くのだろうか。
(太田サトル)