「堺雅人は出演NG」「TBSはやる気マンマン」――『半沢直樹』続編狂騒曲の舞台裏
全話平均視聴率28.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、最終回は今世紀の連ドラで最高の42.2%と、驚異的な高視聴率を叩き出した『半沢直樹』(TBS系)。その続編を巡って、各メディアが報道合戦を繰り広げている。「確実に年内に放送」という報道もあれば、「出演者の意向で完全白紙」という“消滅説”まで浮上している。主演の堺雅人は、2016年度のNHK大河ドラマ『真田丸』で主演に内定したという報道も出たが、『半沢』の続編に関しては詳細が一向に伝えられない現状だ。
『半沢』の続編に関しては報道だけでなく、TBSの伊與田英徳プロデューサーも「ご期待に応えられるように頑張りたい」とのコメントも発表しており、連ドラにせよ映画にせよ、続編が制作されるのは完全な“規定ルート”のはずだった。
「実際にTBSとしては、放送終了を迎える前から、どんな形であれ続編の展開は決定していたようです。この情報を同局から得たメディアは、TBS関係者の証言として『半沢続編決定!』という報道を行っていました」(週刊誌記者)
ところが、この続編報道に拒否反応を示したのは、ほかならぬ堺の所属プロダクション・田辺エージェンシーだったという。
「『ウチは何も聞いていない!』という話になり、TBSの意向とは裏腹に『堺サイドは続編を否定』という状態になってしまったようです」(同)
そして、堺は『半沢』の続編ではなく大河を取った、と報じられたのがつい先日のこと。しかし実際のところ、やはり『半沢』の続編は規定ルートに乗っているようだ。芸能関係者が明かす。
「堺とTBSのわだかまりはすでに解消されており、現在はさまざまな調整段階に入っているようです。しかし、同作の監督である福澤克雄氏は続編を映画で、反対に堺はドラマでと主張し合い、この結果によってはスケジュールも大幅に変わってくるため、その見通しが立たない状態なんです。こんなことでは、TBSのほかのドラマ作品の制作にも影響が出てしまいますよ。しかし、堺や田辺エージェンシーとしてもヒットが確実視されているというアドバンテージもあることから、出演は承諾するはず。また、TBSもここまで粘ってポシャらせることはないでしょうし、『半沢の続編を福澤氏の監督で』といった監督を支持する声が多い。どういった形であれ続編が制作されることは間違いありませんよ」
こうして時期こそ未定であるものの、『半沢』の続編情報は、近い将来世に出ることであろう。が、二転三転した結果が“不発”ではシャレにならない。映画でもドラマでも、前作以上の期待とプレッシャーを背負わざるを得ない『半沢』の続編には、引き続き業界全体が注目していくこととなりそうだ。