『タンブリングFINAL』男子座談会! 松下優也&須賀健太らイケメン5人が大集結☆
塩野瑛久(以下、塩野) 僕が演じるのは唯一の2年生、伊東尚人です。みんなの名前には月火水……という曜日の字が入っている中で僕だけそうじゃないというように、部のみんなと一線を引いて、ひとり個人競技の練習をしている。新体操をすごく愛しているからこそ、ダラけてる先輩たちに腹を立てたり、新しく入ってきてかき乱そうとする望月に冷たく接してしまったりする。でもみんなが一致団結していくのを見て、彼も変わっていく。最後の最後に2年生だからこそ演出できる見せ場があるので、そこも楽しみにしてほしいです。
須賀 僕は火賀淳平という、男子新体操部の部長です。ドラマの舞台だった烏森高校はその後強豪校になっていくんですけど、僕たちの先輩の代までは強かったのに、僕たちの代はやる気もなくて弱くなっちゃってる。僕はこのメンバーの中では一番、新体操に命をかけてきた男。小中学校では「タンブリングの貴公子」と言われていたほどの実力を持っていて、強かった烏森高校に入ったのに、自分の代で団体競技ができなくなってしまう。団体をやりたいけど無理だろうなってあきらめてる部分もあり、先輩から引き継いだという使命感と葛藤しているんです。中学からのつきあいの水野のことだけは尊敬しているし、心を許してる。その分、望月には強く当たるんですけど、ただ冷たいキャラというよりは、考えてやってるところを出せたらいいなと思っています。
――その水野役の吉村さん、副部長の水野はどういう生徒ですか?
吉村 火賀の右腕のような男ですね。部長が行動で示して新体操部を引っ張っていってくれるので、僕は部員と部長の間を取り持つ役目。人がよすぎて誤解をされたりもするけど、すごくいいやつです! 常にみんなのことを気にして、ムードを上げようとするんですよね。
須賀 それも、かなり気を使ってな(笑)。
吉村 そう、気を使った上でムードを良くしようとするんだけど、根はすごく真面目で不器用。かわいいやつです。
――最後に菅谷さんは、ちょっと変わったキャラクターみたいですね。
菅谷哲也(以下、菅谷) 本木太一という、内気な部員です。新体操の技術も、ほかの部員より全然劣る。口ぐせが「僕なんて」というぐらい、自信がない。言いたいことを誰かに代弁してもらうのが当たり前という、なよなよした性格なんです。だけどみんなに叱られ、励まされ、だんだんと本気を見せるようになる。最後はみんなとタンブリングを合わせられることを目指す、そんな役どころでございます。あと難しそうだなと思ったのが、すごくキョドウ、キョドウ……。
全員 (爆笑)
吉村 哲ちゃんが今まさに挙動不審だよ?
菅谷 そう、それ。挙動不審。人の目を見て話さないし、誰かに意思を伝えてもらう芝居というのは今までやったことがないので、それも楽しみですね。
――『タンブリング』といえば、息を合わせた新体操の技が見ものです。今まさに稽古中だと思いますが、最初はどんなレベルだったんですか?
松下 健太はすごかったですよ。練習に参加したのはみんなより遅かったんだけど、最初からできてた。
吉村 初日に3連続バック転を決められちゃったからね。
須賀 バック転は、アクションの練習のひとつとして習ったことがあったのでできたんですよ。でも徒手(としゅ)は急には無理でしたね。器械を使わずに行う、バランスなどのアクロバット以外の部分のことなんですけど。
松下 ちょっと独特だもんね。
須賀 ダンスともアクロバットとも違うし、筋肉の付き方も大切。そういうのは、長くやってきたみんなの方がうまかったですよ。僕が入った頃には、もう振りを覚えながらやっていく段階に入っていたので、焦りましたね。
松下 けど、みんな苦労してると思いますよ。全員が一からのスタートだから。面白いのが、それぞれ得意不得意があるんです。これはできるけどあれはできないっていうように差がある。俺はバック転だけが最近までダメで。でも、そういうムラもだんだんなくなってくるんです。それぞれあるよね、全部できるのに飛び込み前転だけできないとか。
吉村 俺、それなんですよ~。
須賀 衝撃のない大きくて分厚いマットがあるんですけど、そこで飛び込み前転をやるとうまくできる。だけど本番用の普通のフロアでやると、すごく怖い。「バッターン!」って大きな音がするし、俺ってそんなにできなかったっけって、おじけづいちゃう。もうひとつ面白いのが、演技する方向をちょっと変えるだけで、まったくわかんなくなっちゃうんです。自分がどこにいるのかわからなくなるから、とにかく何回もやらないと。
――塩野さんは最近まで戦隊をやっていたから、アクションは得意なのでは?
塩野 確かにアクションは最近までやってたんですけど、新体操はまた全然違う動きなんですよ。あと僕が苦手なのが、振りを覚えることなんです。
須賀 難しいよね。優也くんは、振りを覚えるのがめっちゃ早いんですよ。
塩野 そう、すごいなぁって思います。
須賀 優也くんは今ほかの舞台をやってるのに、たまに練習に来ても遅れを全然感じさせないんです。先生から振りを一度だけ教わると、次からは同じ速度でついてくる。
塩野 やっぱり、体の見せ方がわかってるんですよね。ダンスをやっているから、自分が周りからどう見えているかがわかってる。そういう点で、僕はまだこれからだなって思ってます。
吉村 ね、こうやって本当に得意不得意があるから面白いんです。
塩野 しかも僕は個人競技もやらなきゃいけないし(笑)。
松下 それぞれが得意としているレベルに、全員が持っていけたら最高だよね。
――現在は、練習はどのぐらい行ってるんですか?
松下 週に3 回やってるんですけど、全員が揃うことはなかなかないんですよ。僕も実際、そんなに来れてないですし。
――久しぶりに来たら、みんなの成長ぶりに焦ったり?
松下 でも、その方がいいんです。「久しぶりに来たのに、大して進んでないな」なんて面白くないじゃないですか。「ここまで進んでる!」って思った方が気合が入る。
吉村 優也のこの余裕、俺らでぶっ壊そうぜ(笑)。優也が今の舞台が終わって帰ってきたら、俺ら普通に3バック(バック転3連続)とか余裕でやっちゃうの。
須賀 「これはすぐに追いつけない」って思わせたいよね。いつもうれしそうに「おぉ~」って感じ。そんなところも望月っぽいんですよ。