ジャニーズ新番組、視聴率王者はSMAP・中居か嵐・櫻井!? 崖っぷちのTOKIO・国分
ジャニーズ事務所のタレントが出演する今春の新番組が、それぞれスタートした。今回は、主な民放番組を中心にジャニーズ関連の新番組(ドラマは除く)について視聴率をもとに検証する。
■SMAP・中居『UTAGE!』は初回4.3%、TOKIO・国分『いっぷく!』は苦戦中!
まずはSMAP・中居正広が司会を務める『UTAGE!』(TBS系、月曜午後11時53分~午前0時38分)。同番組はアシスタントでAKB48・渡辺麻友が参加し、過去のヒット曲をカバーする「音楽エンターテインメント番組」で、放送前には『THE夜もヒッパレ』(日本テレビ系、1995年~2002年放送)の「パクリ」だとネットで話題に。4月21日の初回視聴率は4.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好スタート。昨年11月~今年3月まで放送され、中居とリリー・フランキーがMCを務めた『Sound Room』(TBS系)初回は1.6%だったため、『UTAGE!』は大幅に上回る結果に。2回目は3.8%に下がってしまい雲行きが怪しくなっているが、『うたばん』(96年~10年)のように長く続く番組に成長するだろうか?
一方、中居と並んでMCに定評があり、料理番組からスポーツニュースのキャスターなどマルチに活躍するTOKIO・国分太一は、朝の情報番組『いっぷく!』(同、平日午前8時~9時55分)で帯の生番組に初挑戦。17年半続いた歴史ある『はなまるマーケット』の後番組であることや、V6・井ノ原快彦の『あさイチ』(NHK)との“裏かぶり”ということもあって放送前から注目が集まっていた。こちらは3月31日に初回を迎え、視聴率は民放4位の3.7%を記録した。
「『あさイチ』との裏かぶり対決では、『あさイチ』10.7%に対して『いっぷく!』2.1%と惨敗でした。現在までの最高は初回の3.7%で、4月24日は1.3%の最低視聴率を記録し、テレビ東京にも負けて民放最下位でした。開始1カ月の時点では苦戦を強いられており、大幅なリニューアルをかけるウワサも出ています」(芸能ライター)
■嵐・櫻井『アブナイ夜会』は早くも落ち目!? V6レギュラー番組の今後は?
TOKIOメンバーと同世代のV6は、4月22日深夜から新番組『アメージパング!』(TBS系、火曜午前0時41分~1時11分)がスタート。同局でのV6冠番組『学校へ行こう!』シリーズ(97年~08年)はゴールデンタイムの放送だったが、シリーズ終了以降は深夜枠に移動したV6番組枠。『新知識階級 クマグス』『ミッションV6』『男のヘンサーチ!!』『ガチャガチャV6』と番組内容が変遷し、今春からは「V6とニッポン大好き外国人が日本の文化を世界に発信する」というコンセプトの『アメージパング!』が始まった。こちらは初回2.0%で、翌週には1.2%に下降しており、今回の番組も定着することなく1年間で終了を迎えてしまうのだろうか?
続いて紹介するのは、嵐・櫻井翔が有吉弘行とともにMCを担当している『櫻井有吉アブナイ夜会』(同、木曜午後10時~10時54分)。08年~13年3月まで続いた嵐の冠番組『ひみつの嵐ちゃん!』の後枠で始まった、櫻井&有吉の『今、この顔がスゴい!』は視聴率6%前後と低迷。現状を打破するためにリニューアルの形で始まった『アブナイ夜会』は、初回から11.1%と二桁超えを果たした。
「テコ入れの成果かと思われましたが、前時間帯のドラマ『MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~』の恩恵が大きいようです。『MOZU』が12.8%を獲った初回では、『夜会』も二桁に届いたものの、翌週に『MOZU』が10.9%に下がると、『夜会』も8.3%に下降。5月1日放送は、約7年ぶりにテレビ復帰した細川ふみえが過去のスキャンダルを話すという赤裸々な内容だっただけに、8.7%と微増していましたが、ゲストや『MOZU』頼りの視聴率では、制作サイドとしても不安が残るでしょう。今度こそ低視聴率による番組終了は避けたいところでしょうね」(同)
このように、ジャニーズの年輩組の番組はそれぞれ2回目で数字が下がるなど、早くも不安定な状況だが、今後この中で勝ち組となる番組は現れるだろうか? 後編では、山下智久の『大人のKISS英語』(フジテレビ系)や、ジャニーズJr.の新番組、KAT-TUN&Hey!Say!JUMPのスペシャル番組について検証する。