「味にも展開にも期待大」TOKIO『鉄腕!DASH!!』の新ラーメン企画、業界内外から熱視線
日曜午後7時のTOKIOの人気冠番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の新企画に、テレビ業界内外から注目が集まっている。今年、デビュー20年を迎えるTOKIO。8月には記念のライブツアーを控え、さらには『NHK紅白歌合戦』にも20年連続出場を誇る彼らだが、なぜここにきて話題になっているのだろうか。
4月27日の放送では、新企画「世界一うまいラーメン作れるか」がスタート。リーダー・城島茂と山口達也は、東京・文京区の「魚雷」を訪れ、店主から味のこだわりを聞くことに。鰹節をコーヒーのサイフォンで抽出してダシをとるという独自の製法や、昆布にイリコ、さらには鳥取・境港のアジの煮干しなど5種類の魚介を使ってスープを作るといった話を聞いていた2人だが……
「山口が『こういうの見てるとラーメン屋やりたくなってくるね』と一言こぼしたら、あながち冗談には思えなかったのでしょう、隣にいた城島が『ホンマに行かんといてくれ。ライブがあんねんから』と引き止めたんです。そしたら、逆にこれが山口の心に火をつけてしまったようで、『絶対うまいラーメン作ってやる! 楽器より、寸胴だ!』と啖呵を切ったんです。さらには、最初にスタッフから『これからみなさんにラーメンを作ってもらいます』と企画の始動を告げられた時、山口は開口一番に『小麦からですか?』と返し、TOKIOの並々ならぬ経験の高さを感じさせました」(ジャニーズに詳しい記者)
この「楽器より寸胴」「小麦からですか?」の発言は、ネットでも「やはり音楽は副業だった」「なんで結成20周年でラーメン作ってるんだよ!」など話題となり、Twitterでも「TOKIO」「小麦」「楽器より寸胴」がトレンド入りする騒ぎに。また、この新ラーメン企画には、テレビ業界関係者も太鼓判を押している。
「田畑を耕し、家を作り、ショベルカーを操り、海に潜り魚を銛で仕留めてきたバイタリティとスキル、さらには日本中のあらゆる場所でうまいものを食べてきた確かな舌を持つTOKIOのこと、ラーメンの味にも企画の展開にも大いに期待が持てます」
この日の放送は17.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と高視聴率を記録。常時11~18%は獲得している『ザ!鉄腕!DASH!!』だが、その健闘ぶりには他番組の製作陣も一目置いているようだ。
「数年前まで、裏番組『ほこ×たて』(フジテレビ系)の台頭や、福島の原発事故による『DASH村』の中断によって視聴率も低迷し、ひとケタ台を記録したこともあります。また、番組のブランドイメージを大事にしすぎたため、企画の幅が狭まり、コアなファンしか見ない状態になっていた。しかし、かつては頻繁に行っていた“おバカ”企画を復活させ、『DASH島』を始めるなど、とにかく攻めることで昔見ていた視聴者を取り戻し、新たな層を取り入れることにも成功したようです。放送開始から16年たっても、新規獲得できるとは恐ろしいですね」(制作会社勤務)
最近のテレビ番組に辟易しているネットユーザーからも、『ザ!鉄腕!DASH!!』さらにはTOKIOまでも好意的に受け入れられているようで、「もうあいつらで国興せるんじゃね?」「次はDASH星だな。ビックバンから惑星を作るとか」など、もはや「陸海空を制する万能の男」のような扱いされている。そして一瞬、「彼らならできるんじゃないか」と思ってしまうのがTOKIOの唯一無二の説得力なのかもしれない。
SMAPの低迷や嵐のドラマや冠番組の低視聴率が嘆かれる中、最後に生き残るジャニーズアイドルは彼らなのかもしれない。