塩谷瞬、「“黄金経験”が欲しい」! 映画『歌舞伎町はいすくーる』で、青春ぶっ飛び体験
――この映画の舞台である歌舞伎町は「欲望の町」でもあるわけですが、塩谷さんにとっての一番の欲望とは何でしょうか?
塩谷 欲ってないよりあった方が絶対いいですよね。仕事、お金、ないよりはあった方が良いですけど、でも一番は目に見えない大切なものや幸せの素、「黄金経験」が欲しいです。いま、30代からの新しい目標で全世界200カ国を回る旅をしているんです。仕事がない時は世界を冒険しています。先日はインドネシアの小学校を訪ねたんですが、子どもたちのエネルギーには圧倒されますね。みんな積極的にコミュニケーション取ってくるから、エネルギーが伝わって、もう涙が出そうになります。何か伝えたいとかサポートしたいという気持ちが強いのですが、逆に力をもらって帰ってくることが多いです。それは東北の人達にも言えるのですが、ボランティアで行ったのに、逆にキラキラとした目に励まされて、俺もさらに頑張ろうと思ったりして。そうやって各地に出向いて、いろんな経験を得るのが楽しいし、今求めていることと言われればそれですね。経験を増やして、それを役者の仕事につなげていければいいなあと思います。
――そのような活動をされていたなんて驚きです。自分の子どもが欲しいと言う願望はありますか?
塩谷 いずれ子どもは欲しいですね。世界の子どもたち10人くらい養子も欲しいです。世界の大陸ごとに養子を育てられたらいいなあ。でも、そのためにはもっと稼がないといけない、子どもが育つためにはお金だけではないけど、育てる環境は準備しておきたいです。
――世界を旅して、子どもたちや現地の方たちと触れ合った経験は映画にできるんじゃないですか?
塩谷 そうですね。今はアジアの方々と話していますが、世界中を回った経験をいずれ、脚本にしたり、映画にしたりと反映させていきたいです。今は映画やドラマやCMから作って行き、クリント・イーストウッドさんのような演じ手も作り手もやるスタンスを確立するのを50~60代までに形になるように経験を積んでいます。
塩谷瞬(しおや・しゅん)
1982年6月7日生まれ、石川県金沢市出身。『忍風戦隊ハリケンジャー』で俳優デビューし、映画『パッチギ!』で日本アカデミー賞新人俳優賞など各新人賞を受賞。その後も映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍している。現在世界を回り、ボランティア活動、映像を撮影している。
『歌舞伎町はいすくーる』
2014年5月3日公開
もとはしまさひでのヤンキー漫画『定時制歌舞伎町高校』の映画化。不動産で大儲けした歌舞伎町の帝王・覇稲(塩谷瞬)が、刺激を求めて高校へ入学。しかし、そこは歌舞伎町にある風変わりな教師と生徒が集まる奇妙な高校だった……。青春映画化と思いきや、突然SFアクションが展開されるなど、先の読めない展開が見物のヤンキー青春映画。
・公式サイト
監督: 軽部進一 出演: 塩谷瞬、片岡愛之助、川野太郎、大島なぎさ、熊切あさ美、辻やすこ、千葉真一(特別出演)