カルチャー
男が一切役に立たない『アナ雪』が描いた真実の愛とは
2014/04/23 20:00
ここ数年、ディズニーのプリンセス系アニメーション映画は、主人公の女の子が自ら敵や魔女と戦い、成長していく物語を描くことに躍起になっているように感じていた(95年『ポカホンタス』くらいからその兆しが現れ、07年エイミー・アダムス主演の実写プリンセス映画『魔法にかけられて』でかなり露骨になったか)。
まるで、ディズニー自らが百年近くかけて作り上げた「無垢で美しい少女が王子様のキスによって目覚め、そのまま大切に守られ、他の世界も知らないまま、お城で一生幸せに過ごしましたとさ」という非現実的なお姫様像(=ジェンダー観)が、映画の枠を飛び越え、世界や歴史を飲み込んでしまったことを猛烈に反省するかのようだ。
最終更新:2014/04/23 20:00