NHKのド下手司会者・伊藤雄彦アナを救う、芸能界最強「オバちゃん軍団」のメンツ
■第1位 『スタジオパークからこんにちは』リニューアルで、ド下手の伊藤アナに救済措置
「何やってんだよ! そっちじゃねえっての。脇開きっ放しだし……ぜんっぜん球見えてねえな!」。まるで素人の草野球をテレビで見せられているようなハラハラ感を味わわせてくれる、ド下手司会術でおなじみのNHK・伊藤雄彦アナウンサー。昨年4月に『スタジオパークからこんにちは』の司会に就任して以来、ゲストのプロフィールについての勉強不足、常に進行のことで頭がいっぱいで話が上の空、ツッコミの入れどころの間違い率99%、ゲストのボケ潰し率99%etc.……およそキャリア24年とは思えないほどのMCスキルで、「Yahoo!テレビ みんなの感想」に出入りするウォッチャーたちの格好の餌食となってきた。美保純が中村うさぎとユニットを組んだ「HK(閉経)B48」の話を自虐ネタとして楽しそうに話しているのに、フリーズするばかりで1つのフォローも入れられずムッとされる。古田新太が木野花を『あまちゃん』の役の上でのあだ名「メガネ会計ババア」と親しみを込めて呼んでいるのに、「怒られますよ!」と引き攣った笑顔で要らぬツッコミを入れて変な空気にする。大物や綺麗どころの女優がゲストなら、とにかく褒めちぎっておけばいいという陳腐なトーク術のやり過ぎで、仲間由紀恵をドン引きせる。等々、機嫌を悪くさせたゲストは数知れず。
当然、4月の番組改編では降板するものだろうと誰もが信じて疑わなかったのだが、まさかの続投。しかもNHKさん、相当頭を捻ったようで、日替わりでサポートMCを付けるという苦肉の策に出た。その面子が、竹下景子(大橋巨泉やビートたけしと渡り合ってきた知性派)、高畑淳子(親しみやすいおばちゃんキャラで万人の懐にスイスイ)、戸田恵子(難しどころの役者の相手はこの人におまかせ)、清水ミチコ(ボケもツッコミも自在に操れるマルチなトークスキル)と、これでもかという盤石の布陣なのである。おかげで進行だけに集中できるとあって、4月に入ってからの伊藤アナは水を得た魚のように生き生きと、澱みなく司会してやがる! チッ、つまんねえな。あのヒヤヒヤイライラ、手に汗握る感覚が面白かったのに! しかしNHK、なぜそこまでして伊藤を守る? まあ、そのへんも「24年勤務の職員を無碍にはできない」というお上感覚、役所感覚なんでしょうな……。
佃野デボラ(つくだの・でぼら)
ライター。くだらないこと、バカバカしい事象とがっぷり四つに組み、掘り下げ、雑誌やWebに執筆。生涯帰宅部。タンブリング・ダイス所属。