『噂の!東京マガジン』から、志垣太郎が消えた! テレビ関係者に広がる動揺
今年で放送25年、TBS系日曜お昼の長寿番組『噂の!東京マガジン』。雑誌の中吊り広告を紹介する「今週の中吊り大賞」に、料理下手な女性のクッキングコーナー「平成の常識 やってTRY!」、各地で巻き起こる騒動をレポートする「噂の現場」と毎週見てもほぼ変わらない企画は、日曜の昼下がりに安心感と中毒性をもたらし、視聴率も常に10%を連発。まさに日本を代表する番組の1つと言えよう。
だが、そんな「平和」そのものの番組に異変が起きたのは3月最終週のオンエア内だった。22年間レギュラーとして出演していた志垣太郎が卒業したのだ。この“卒業”に対して反響を調べてみたが、ネット上では驚くほど話題になっていない。「噂」にもなっていない。「ヤフー知恵袋」に彼の降板について質問がなされ、それに対して「周りのキャラが濃すぎたから」という回答が寄せらせていることぐらいなのだ。
一体どうして志垣は卒業することになったのだろうか? これに関して業界関係者に聞いてみると、
「確かに『噂の現場』にしても、『やってTRY!』の後のスタジオの料理コーナーでも、志垣が露出することは最近あまりありませんでした。他メンバーよりも地味、もしくはレポート力が弱いといったポテンシャルが低いと判断されてしまったのか、それとも何か重大なルール違反を犯してしまったことへのケジメなのか真相はわかりません」
と降板理由を図りきれずにいる。だが、「ここで1つ危惧することがある」、と先の関係者は続ける。それは『噂の!東京マガジン』などの長寿番組でよく見られる光景であるというのだが、
「“ただいるだけ”で視聴者が安心できるのが長寿番組のすごさ。いるだけで空気となり、場の調和が保たれている。それが乱れると程度の差こそあれ、ほかの出演者にも動揺を与えるでしょう。また、長年出演していた人物が理由もなくいなくなることは、少なからず視聴者への信頼にも響きかねません」
と、志垣が抜けたことに思わぬ警告を鳴らしているのだ。
「『世界ふしぎ発見!』(同)に出演していた板東英二が脱税問題で降板し、収録済みの放送が見事なまでに映像処理され『最初からいないかのようになっていた』のが話題になりました。ただそれは降板させる正当な理由があったので視聴率にもさほど影響しませんが、そうでない場合は思わぬ視聴率の低下をもたらす恐れがある。例えば、『さんまのSUPERからくりTV』(同)に番組開始当初から出演していたうつみ宮土理は、2007年3月から韓国留学のため出演を一時休止していました。しかし帰国後も彼女は復帰せず、そのまま降板扱いになってしまっている。絶頂時には最高視聴率27%を誇った『からくり』が低迷し始めたのは、奇しくもその後からで、現在は10%を超えることがほとんどない。これは出演者を、番組の内部事情で勝手に降板させて視聴者へ信頼を失ったことが原因だと、私は考えています」(同)
いち出演者の不在が、番組にここまで大きく影響するとは考えにくいが、綻びの一端はそういうところから出るのかもしれない。
それにしても志垣はどうして降板してしまったのだろうか。志垣の名物コーナー「一丁目一番地」は同番組でも人気を誇っていたはずだ。4月からは、準レギュラーだった風見しんごが、志垣に代わりレギュラー枠に納まっているが、いずれにせよ日曜の昼下がりになんとも解せない、不可解な卒業であった。