“坂上忍バブル”の次は野々村真!? CM起用に新番組で謎のブレイクのワケ
野々村真といえば、『世界ふしぎ発見!』(TBS系)でのレギュラー解答者という顔と恐妻家タレントのイメージがお茶の間に浸透しているが、それ以外には取り立てて強い印象がある芸能人ではないだろう。
ところがである。今年に入り野村證券の「NISA」、さらにはソフトバンクの学割サービスのCMに家族で立て続けに出演。しかも4月からは『笑っていいとも!』の後番組である『バイキング』の月曜レギュラーも決定した。ここ最近のプチブレイクは「超ふしぎ」としか言いようがない。そんな不可解な状況に、「これには3つの背景があると言えます」と語るのはさる業界関係者だ。
「まずは恐妻家タレントの相次ぐ失速です。北斗晶に虐げられているとされる佐々木健介は、レスラー時代に弟子に暴力を振るっていたことが弟子によって暴露されてイメージダウンにつながりました。さらに、ジャガー横田と結婚した木下博勝医師。“沖縄妻”を月20万円で愛人にしていたことがその“妻”にバラされてしまいました」
それに対して野々村家の暴露ネタは「お小遣いは月3万円」「家では妻にこき使われている」「大阪での仕事のときは前乗りしてキャバクラに行って羽を伸ばしている」という、可愛いものだ。しかも1男1女の良きパパでもある。そんな、どこにでもいそうな父親、どこにでもいそうなリアル家族といったイメージが相次ぐCM起用につながっていると言うのだ。
さらにもう1つは愛娘・香音ちゃん(12歳)の存在が大きいと言う。
「香音ちゃんは、女子小学生のファッション誌『ニコ☆プチ』(新潮社)のモデルとして活躍。同世代に大人気のカリスマモデルです。ソフトバンクが取り込みたいのは学割を利用するティーンユーザー。実際は使っているかどうかは知りませんが『香音ちゃんがソフトバンクを使っている』というのは、今、もしくは将来的に、携帯を持つ彼女たち世代にとって大いに購買意欲を高めるきっかけになります」
最後に『バイキング』のレギュラー獲得は、やはり俳優時代からよく知る坂上忍がMCを務めたことが大きいと言う。
「去年の坂上忍のブレイク時に、『しばらくは“忍バブル”に乗っからせてもらうから』と妻の俊恵さんに話していたことを、坂上に暴露されていましたが、その通りに、生放送バラエティ初MCに挑む坂上の横に、彼のことをよく知る野々村を置くことで、坂上も安心できるというスタッフの計算が働いたのかもしれません。その月曜バイキングの初回は視聴率こそ4.5%と同番組の最低視聴率を更新しましたが、確かに野々村と絡む坂上忍はイキイキとしていましたね」
こうして、「いいとも青年隊」でデビューした当初はタモリの威光にあやかり、その後はスターダストプロモーションと業務提携していた板東英二のバーターとして、彼が休んだ時の特番にも代理登板するなどで仕事をもらい、現在は愛娘の活躍に「早く売れてお父さんを楽にさせて」と公言、さらに妻に「忍バブルに乗っからせてもらう」と何のプライドもなく言ってのけてしまう日本一のバーター男、野々村真。その「ちゃっかり的快進撃」は一体どこまで続くのであろうか?