サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「リンネル」はマナーまでゆるふわ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「リンネル」5月号 訪問先でトイレは借りずに帰るべし! 「リンネル」はマナーまでゆるふわ 2014/04/13 19:00 女性誌速攻レビューリンネル 「リンネル」2014年5月号(宝島社) 「ふわっとやさしい暮らし&おしゃれマガジン!」がキャッチフレーズの「リンネル」5月号(宝島社)は、いつもにも増して内容が薄く感じられました。248ページもの厚みがあって、内容を薄く感じさせてしまうなんて、「リンネル」の“ふわっと感”はさすがですね。付録としてバッグが付いてこの価格(本体686円+税)ですから、価格の割には充実していると言ってもいいかもしれません。結局、そうやってほとんどの読者が、「バッグ付きでこの値段だから仕方ない」と自分を納得させているんでしょうね。 <トピック> ◎肌寒い春から初夏まで 季節に寄り添う着まわしおしゃれ ◎これさえあれば着まわし力UP! 実力派おしゃれセットアップ ◎あらためて知りたい 大人のマナーBOOK ■既視感がぬぐえないファッションページ なぜ内容が薄く感じられるのか、理由を考えてみますと、今月号はタイアップ記事が多い上、前半の編集ページは似た企画のW盛りだからなんです。前半の目次を抜き出すと次のようになっています。 【肌寒い春から初夏まで 季節に寄り添う着まわしおしゃれ】 PART.1 マニッシュ&フェミニン 気温別 春→初夏の着まわし計画 PART.2 今すぐ→初夏まで大活躍! ほしい春の服 PART.3 肌寒い春→初夏 おしゃれさんの上手な着まわし 【これさえあれば着まわし力UP! 実力派おしゃれセットアップ】 このタイトルでよく企画会議が通ったな、と思わずにいられない、「着まわし」「春」「初夏」「おしゃれ」の順列組み合わせ。やっつけ仕事感が、ゆるふわと伝わってくるのですが、大丈夫でしょうか。さらに! モデルの菊池亜希子が何度も何度も登場してきて、誌上デジャヴを起こしていることも、薄く見える原因の1つとなっています。下記、菊池亜希子が登場するページです。 ・表紙 ・連載エッセイ「菊池亜希子のまたたび」 ・COVER LADY「菊池亜希子の毎日、ワンピース」 ・春を感じる服で出かけよう(タイアップ) ・海を感じるレトロスタイル(タイアップ) ・gentenと迎える春の日(タイアップ) ・HAPPY HAPPY ANNIVERSARY!(タイアップ) ・菊池亜希子さんのNEW STYLE 心地よい春のよそおい(タイアップ) 専属モデルというわけではないし、「リンネル」を象徴するあこがれの存在として、私服や私生活も含めてガンガン推しまくってるというわけでもありません。ただ単に「ほかにモデルをブッキングできなかったのかな」と思わせてしまう(もちろん実際はそんなことないはずですが)、存在の耐えられないふわっと感。しかし、この菊池亜希子、インタビューでなかなかシャレオツなことを言っています。 12次のページ Amazon リンネル 2014年 05月号 [雑誌] 関連記事 「リンネル」女子の自己肯定を強めてくれる、魔法の言葉「手仕事」「ていねいに生きたい」から休日は美術館へ……どこか空虚な「リンネル」の企画ライブに犬の散歩……「リンネル」推奨の浴衣シーンが謎すぎ!「リンネル」はナチュラル派向けじゃなくて、「ナチュラルっぽい」の集合体フォーマル白装束もカタカナ職業も……「リンネル」の“私らしい”は安易過ぎ!