サイゾーウーマンラブママがギャル魂を完全に棄てた! その他 [女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」5月号 もうギャルママ誌じゃない! 「I LOVE mama」がアートや本格料理に舵を切った 2014/04/08 16:30 女性誌速攻レビューI LOVE mama 「I LOVE mama」2014年5月号(インフォレスト) 先月号から突然ナチュラルほっこり系にシフトチェンジしだしたギャルママ誌「I LOVE mama」(インフォレスト)。あれは幻だと思いたかったのですが、どうやら本気でギャル魂を捨てるつもりらしいです。そしてついに、「賢母であれ」という呪縛にかかった母親の典型的症状が出てきちゃいました。なにかって、自称賢母と相性が悪い“化学調味料・ゲーム・キャラもの”をそれとなく排除にかかったんですよ。それらとうまく付き合っていくのが、「I LOVE mama」らしさだと思ってたんですが、ああ、きたか……と憂鬱な気持ちになりました。 <トピック> ◎スープカレー誕生の地・札幌の有名店が伝授 カレー&スパイスレシピ集 ◎ちびコのココロをはぐくむ アートdeあそぼ!! ◎トキメキ体験! 出張マタニティフォト ■ラブママの料理ページからエンタメを抜くなんて 「I LOVE mama」のお料理ページといえば、細切りにした海苔が飛ばないように鼻息を止めて作るキャラ弁と、市販のつゆの素や調味料を生かした時短アイデア料理がウリでした。日本全国どこのスーパーでも手に入る材料を使って、いかにして「本格風」の味が出せるかが至上命題。本格の味じゃなくていいんです。いやむしろ、本格の味じゃないからいいんです。それは、“シャネル風”のアイシャドウや“ドゥ・ラ・メール風”のニベアをおもしろがるのと同じ。“なんちゃって”なものが、本格に化けることを含めてエンターテインメントだったんです。 ところが、今月号はなんですか! 「スープカレー誕生の地・札幌の有名店が伝授 カレー&スパイスレシピ集」ですよ! カルダモンパウダーやらクミンパウダーやらコリアンダーパウダーやらフェンネルパウダーやら、なんやらかんやらスパイス多種類調合してカレーを作っています。だーかーらー、本格になっちゃダメなんだって。そんなの使ったらおいしいに決まってますよ。おいしいけど、おもしろくない。しかも、今までは調理過程の写真も掲載していたのに、今回は「Hanako」っぽく撮った、できあがり写真だけを掲載。不親切です。 でもって、ほんだしやマヨネーズを活用したレシピを投稿できる「I LOVE mama」の料理サイト「mamaごはん」が、3月末をもって投稿機能終了となりました。ああ、そういうことかと思いました。うまみ調味料よ、さようなら。 ■Road to 「nina’s」に!! 昔話ばかりしてもしょうがないんですが、言わせてください。以前は、「月齢別! 本当にちびコが泣き止むお助けアプリ40選」(2013年12月号)といった企画が組まれ、0~1歳児にオススメのゲームが紹介されたことがありました。「ちびコが夢中になっちゃう絵本&おもちゃ」というテーマで投稿を募集したら、アンパンマングッズがずらりと並んだこともありました(2013年3月号)。そんな時代もあったねと、懐かしく思い出されたのは、今月号の企画「ちびコのココロをはぐくむ アートdeあそぼ!!」というページを読んだからです。いわく「アートって、ちびコの笑顔を引き出してくれるもの」なんだそうです。お絵描きを「アート」と呼んじゃう、おしゃれバカ。 12次のページ Amazon I Love mama (アイラブママ) 2014年 05月号 [雑誌] 関連記事 ママ友間で「浮かない」能力を身につけるため? 「I LOVE mama」がナチュラル志向にギャルママ誌「I LOVE mama」でさえ優等生になる“子どもの叱り方”企画「I LOVE mama」の良妻賢母企画に見える、世間からの偏見と闘う孤独な姿「幼児にスマホはNG」なんて正論は求めていない! ラブママの子育て相談付録解禁、読者を年齢で分断! 「I LOVE mama」に起こった地殻変動