「Jr.マンションにフライングまで!」AKB48国立セット、ジャニーズのパクりと批判の声
3月30日に東京・国立競技場で予定されていたAKB48のコンサートが荒天のため中止になった件に関して、ジャニーズファンをも巻き込む大騒動に発展している。国立といえば、近年は嵐が6年連続で公演を行ったことで、ファンの間では「聖地」と呼ばれている場所。当日は雨や雷に加えて強風も吹く“嵐”となったことから主催者側が中止を発表したが、一部嵐ファンとみられるTwitterユーザーの「嵐の聖地でそんなことしようとしたからだ」「やっぱ国立は嵐の聖地」といったツイートが話題になり、賛否両論の意見が飛び交っている。
かねてから伝えられているように、今後は東京五輪に向けて改修工事に入る国立競技場。近年では嵐のイメージが強くなっている同地だが、改修を前にももいろクローバーZ、AKB48、L’Arc~en~Ciel、ポール・マッカートニーの公演が発表され、最近では「国立の最後の公演は誰か」をめぐって議論が交わされてきた。29日のAKB48単独公演は無事に公演が行われたが、30日の公演は悪天候のため危険と判断され、大島優子の卒業セレモニーも急きょ取りやめに。中止が発表されてAKB48ファンが落胆する中、Twitterには「ざまぁみろ」「国立は嵐のものなの」との暴言が書き込まれた。
「発端となったツイートを投稿している人たちは、純粋な嵐ファンではなく炎上目的のイタズラである可能性が高いのですが、これを見た嵐ファンが『中止で喜ぶ嵐ファンがおかしい』と反論し、一般のTwitterユーザーも『国立は嵐の物じゃない』『スポーツの聖地』と、かみ付いている状況です。さらにここにSMAPファンが『最初に国立公演を始めたのはSMAP』などと反論し、他アーティストが公演をできるのはSMAPの功績だと指摘する声が上がっています。SMAPは2005年に単独のアーティストとして初めて同地でコンサートを行い、打診から使用許可を得るまでに3年の期間を経て、満を持しての開催でしたから、ファンにとっても誇り高い出来事だったのでしょう」(ジャニーズに詳しい記者)
嵐ファンだけでなくSMAPファンも抗争に参加するという広がりを見せる中、ジャニーズファンの間ではAKB48の国立公演について、ジャニーズの演出を“パクって”いるのではないかと、問題視されているという。
「国立公演では、大島が片手で宙吊りになるなど大掛かりな演出が多数登場していました。中にはメンバーが四角いキューブ状のセットを使ってパフォーマンスする場面があったようで、これが嵐の公演や昨春の『JOHNNYS’ World の感謝祭』でHey!Say!JUMP・有岡大貴が使用していたものと酷似していると言われています。また、A.B.C-Zの塚田僚一らが白い布を体に巻き付けてフライングする技に似ている部分もあり、一部ジャニーズファンから反感を買っています」
AKB48は12年の初東京ドームコンサートの際、マンションのような小部屋でジャニーズJr.がパフォーマンスする「Jr.マンション」にそっくりな演出をしており、ジャニーズファンの間で問題視されていた。その他、嵐の松本潤が考案した「ムービングステージ」のようなセットも、AKBグループのコンサートで使用されているという。
公演中止を機に意見をぶつけあう嵐&SMAPファンや、ジャニーズ演出の「パクリ疑惑」が噴出するなど、波紋を呼んだAKB48の国立公演。当事者不在の代理戦争の様相を呈しているが、果たして議論はどう決着するのだろうか。