「浮気する女の外見が知りたい」男の浅はかさを断罪した、“清純派”広末涼子
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。
<今回の芸能人>
「外見で、浮気する女性かどうか判断することできないんですか?」明石家さんま
『ホンマでっか!?TV』(2月26日放送、フジテレビ系)より
タレント矢口真里の自宅寝室連れ込み不倫以降、男たちは「女も浮気をする可能性がある」という当たり前の事実に気付きだしたようだ。2月26日放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)は「男たちが抱える女に対するささいな疑問」と題して、「なぜ女は意味もなく長くしゃべるのか」という素朴な疑問から、「浮気症か否かを行動から判断する方法」まで、各分野の女性専門家が解説した。
脳認知科学の専門家は、「交際相手からメールがこないと不安になる」など不安傾向が強い女性と、「はやりのスポットに行きたがる」など刺激を求める女性は、浮気症の可能性があると指摘。女性からすれば、そう目新しい理論ではないが、番組の男性ゲストには難解なものであったらしい。冒頭のセリフは、ある男性ゲストの「女性が何を考えているか、手に取るようにわかる方法はないものか」という疑問を受けて、司会の明石家さんまが「それができたら、面白くないやろ」とそれが不可能であることを示唆しながらも、専門家たちに問うたものである。
専門家に、女性の発想を理論的に説明してもらっても、コツを掴むことができずに、「見た目でわかりませんか?」と訊ねる。これはさんまや男性ゲストの理解力が低いということでは決してない。男は「可愛い→好き→いい子」というように、見た目でしか女を理解できない生き物だからしょうがないだろうと、私は思う。
そんな男の思考回路をまざまざと認識させられるのが、俳優・佐藤健との不倫愛を、女性週刊誌に激写された、女優の広末涼子である。ショートカットと黒く大きな瞳、透明感のある白い肌の「清純派」としてデビューし、絶大な人気を誇った広末だが、数々の男性との交際や2度のできちゃった婚により、清純派のイメージは失墜した。そのせいで男性からバッシングにさられたこともあったが、広末を責めるのはお門違いというものではなかろうか。